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社内プロジェクトが顧客への外販に!? アイディアから会社や社会を動かすべく立ち上がった〝Pjtユニコーン〟とは

エクサウィザーズの2022年アドベントカレンダーの21日目の記事です

エクサウィザーズには、コーポレート系メンバーを中心に行っている「Pjtユニコーン」(プロジェクトユニコーン)という、「社内業務の改善への取り組み、効率化や顧客への外販などにもつなげていくProject」があります。
私は、今回の活動のProjectリーダーを務める小林邦洋と申します。今回はこのpjtユニコーンの取り組みについてご紹介します。

■Pjtユニコーンとは

エクサウィザーズには、「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」というミッションがあります。しかし、社会情勢は日々変化しており、私たちもそうした状況の変化に常に対応できるようにしておかなければなりません。

Pjtユニコーンは、社内メンバー自らがプロジェクトを提案・実行することで課題解決への力を身に付け、企業としても生産性を向上させていくという狙いからこの取り組みが始まりました。社内のメンバーが社内業務に関する改善や会社としてあった方が良いことを提案し、その提案内容の1つ1つをさらに個別プロジェクト化して進めています。

■活動の経緯

当社は、2017年10月にエクサインテリジェンスとデジタルセンセーションが合併してエクサウィザーズとなっています。合併後当社は事業拡大を進め、また、エクスウェアのグループ化により組織を大きくしていき、2021年12月には上場も果たしました。 

その初期の合併時に、取締役会長の春田さんは「当社はAIの会社なので、AIを使って社内業務改善を行う、次世代版の改善カルチャーを広めたい」という考えがありました。

もちろん、改善活動は日々業務を推進するうえで当たり前に考え、実践していくことであり、このProjectの有無に関わらず、これまでも社内で実施してきた活動になります。また、このユニコーンというコードネームの活動は上場前にも2回行われていて、その都度業務改善を進めてきました。

ただ、上場したことにより、多くのステークホルダーの方々のために高い生産性をあげることはより企業としての使命となったこともあり、改めてPjtユニコーンとしてギアを一段上げて生産性向上に取り組んでいこうということが、2021年度末に全社に発信されました。

■活動イメージ

そうやって発信されたPjtユニコーンをどのように行うか検討し、以下画像のイメージで今年度から本格的にProjectとして進めていくことにしました。
当社メンバーには「挑戦する土壌・創業メンタリティ」というマインドが求められ、また「個々人のwillを大事にする」という組織文化があります。

創業メンタリティについては、取締役大植が解説しているこちらの記事をご参照ください。

そういったメンバー1人1人のマインドから、「こうなったらいい」とか「こうすべきだ」とかの「Project各案」が出てきます。この「Project各案」はコーポレート系部署から募集しました。(そういう手段を取った理由は後述します。)

「Project各案」には、画像の左上に書いた「業務改善」系の内容と共に「イノベーション」のような案もあります。理由としては、企業の特徴として向上への意欲が高く、それに向かって突き進む気概のあるメンバーが多いからです(笑)。 

その「Project各案」を、「発案者」や「担当者」と技術力を持つ「エンジニア」の方とで「ニーズ理解、分析、設計」を行い、「開発」していくことになります。検討過程で「他社製品活用」を行った方が早いし、効果的だろうということになればその手段も取ります。(大体のパターンは当社技術を当社が利用しているシステムと組み合わせるという形で行うことが多いです)

その結果、「効率化」や業務の「正確性向上」が生まれ、結果としてそれに携わる方々の「満足度向上」につながったり、会社としての「コスト削減等」にもつながっていくことになります。そして、良いものは新規サービスとして「外販」も見据えています。

また、出来たら終わりでもなく、「Project各案」に戻る矢印を書いたように、新しいものが出来て運用されていくと、当社メンバーの「挑戦する土壌・創業メンタリティ」から改善点などが出てきて、新たなProject各案が出てくるというサイクルが続いていくことが今回の活動イメージとなります。

■なぜProject案を募集したか

今回はProject案を社員に募り、発案者や担当者とエンジニアが話し合って進めるやり方を選びました。また、Pjtユニコーンとして「●●を行いコストを■■%カットする」とか「▲▲のイノベーションを起こす」などの明確なテーマや担当者はあえて決めずに行いました。

その理由は、当社IR情報のよくあるご質問にある「社名の由来を教えて下さい」に起因します。

社名には、当社の前身となる2社、ExaIntelligence(EXA)とDigital Sensation(DS)が経営統合し(EXA with DS)となり、エクサ級(10の18乗)の魔法使い(Wizards)になる、という意味合いを宿しています。魔法使いのような卓越した技能を持った多くの個性が集まり、「まるで魔法」のような付加価値を世の中に届けることを使命としています。

このような多くの個性が混ざり合い、社内にたくさんの魔法がかかり、様々な付加価値が社内ないしは社外に届くことを期待しました。もちろん、一定の人だけで進めるより、全員に門戸を開いている方が、当社のカルチャー形成に近づくのではないかという側面もあります。

なお、今回の参加者はボランティアでの活動になります。もちろん業務に関わる改善やイノベーションになるので、完全にボランティアというわけではなく業務時間内に行うのですが、Wizardsたちが自分事として仲間を集めながら各Project案は進んでいます。

とはいえ、やはりエンジニアがいないと出来ないことも多くあり、今回のPjtユニコーンが進んでいることは、貢献しようと思ったエンジニア自らがProjectメンバーに参画していることが大きいと思います。

■活動の成果

そういったボトムアップでボランティアの活動になるにも関わらず、現在68個のProject案のうち、20個の案件が完成しました。Project案の内容には大小はありますが、自発的に取り組めることは当社の強みでもあり面白さだと思います。(全社会と呼ばれる当社の全社員が集まる会議で、この活動の発表と現状のProject各案を紹介したところ、その場で「それやります」と宣言する猛者もいました)

私の方で、「このProject案は部署間を跨ぐものになるからイニシアティブを取ろう」とか、「このProject案はあの人と一緒だとうまく進みそうだから仲介しよう」という動きもしますが、各Projectの参加者が自発的に活動された結果が、取り組みの成果につながると思います。

完成した案件の1つがアドベントカレンダー初日、IR部の神山さんが執筆した記事の中で紹介した「株主総会QAシステム(ExaBase FAQ×株主総会)」になります。

自然言語処理技術を搭載した「exaBase FAQ」と、社内のデフォルト業務チャットアプリであるMicrosoft Teamsをベースとして株主総会の質疑応答用に開発されました。結果として、柔軟性を備えたシステムで株主の質問に即時に答えられるようになったほか、コストの大幅な削減につながっています。

株主総会QA運用システムの一例

また、12/10のアドベントカレンダーの中で取り上げられた動画ライブラリは、Pjtユニコーンを通じて出来たものがより活用された事例になります。

動画ライブラリは、福利厚生のような社員満足度があがる施策もできるといいよねという意見と、社内に価値がありそうなMTGなどの動画が埋もれているから活用できないかという意見とが結び付いてできました。動画ライブラリとして一定の動画をまとめたことで、新規入社の方が会社の歴史や会社の状況をキャッチアップしやすくなった等の効果が出てきました。

そこに、ナレッジ整備に取り組んでいたメンバーが合流し、動画ライブラリを活用して、直近のプロジェクト実績や技術開発・活用状況を共有化する取り組みとして、より全社に展開されていったという案件になります。Wizardsが作ったものをWizardsがさらに発展させたよい事例だと思っています。

動画ライブラリの一例

もちろん、経理処理の手作業を自動化するといった、一般的だけれども、通常業務と並行して実行するには重たい改善も行われています。ただそれも、経理担当者と改善協力したいというエンジニアが一緒に取り組んだり、逆に経理側からエンジニアに改善価値を説明して改善に取り組んでもらったりと、進み方はProject案によって様々です。

なお、後者の案件についてエンジニアが受け身かというとそんなことはなく、案件が完了した際にエンジニア側から更なる効率化を目指しディスカッションしましょうと申し出があるなど、前のめりに真摯に取り組んでいただいています。

■最後に

先ほど「ボランティアでの活動」と書きましたが、下期からは実験的にコーポレート系部署のメンバーはユニコーン活動を個人目標に設定しています。ボランティアに近い活動で成果をあげてきているところで、業務に組み込んだらどれくらい成果につながるかは楽しみなところです。

また、良いことばかりを書きましたが、案件を進めていく中で完成まで至らなかった案件もありますし、試行錯誤は出来上がるまでも出来上がってからも起こります。

現在、社会の変化は激しく、現状維持はあり得ないと思います。そういった社会の課題解決を目指す当社内においては、社内の改善やイノベーションの創出も行い続ける必要があると思います。

そのため、変化を楽しみ、もっと自分の力を試したい、ないしは、自分の領域外でもどんどん取り組んでいきたいという方は、コーポレートに限らずどの職種においても魅力的な職場であると思うので、ぜひ一緒に働ければと思っています!

まずはカジュアル面談を申し込みたいという方はこちらから。

22日目は技術統括部の今中健さんです!

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