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エクサウィザーズは発展している だからこそ組織開発にも力が入る

 エクサウィザーズの2022年アドベントカレンダーの10日目の記事です。

こんにちは、エクサウィザーズ人事統括部の平木です。採用の現場では、「エクサウィザーズの組織の課題って何ですか?」「オンボーディングとしてどのようなことをしていますか?」という質問を候補者の方からいただくことがあります。

そこで、今回はエクサウィザーズのコア事業のひとつであるAIプラットフォーム事業(以下、AIP)の組織開発の状況について、メンバーとの対話を通じながらエクサウィザーズにおける「組織としての現在地点」を知っていただく機会にできればと思います。

■プロフィール

加藤 優子(かとう・ゆうこ)
明治大学経営学部を卒業後、パティシエを経て、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。派遣事業部、人事部(人事制度企画)、システム企画部を経験。2015年のテンプスタッフとの経営統合によりパーソルホールディングスへと異動し、グループ全体の人事・会計システム統合プロジェクトにPMOとして参画、その後部長としてグループのコーポレート系システム企画を担当。2020年1月エクサウィザーズに転職。現在は人事、組織開発、事業推進室室長を務める。

林 優一郎(はやし・ゆういちろう)
中央大学法学部を卒業後、2015年に船井総合研究所入社。国内の中堅・大手企業を対象にしたコンサルティングに従事。2018年にKPMG FASに移り、Strategy groupにて事業戦略策定、BDD、企業変革等のプロジェクトに従事。事業会社の経営企画部への出向経験も有する。直近はマネージャーとして、アサインメントや人材開発、採用も担当。多様なバックグラウンド・才能の集まる組織に魅了され、2022年3月よりエクサウィザーズ入社。事業統括部にて事業企画グループリーダーを務める。

平木 朋世(ひらき・ともよ)
神戸大学法学部卒。精密部品メーカーにて法務、海外営業(US駐在)、事業企画(海外M&A後のPMI業務)を経験しながら国内MBA修了。総合コンサルに転じ、戦略・実行のコンサルティングに従事しながら2度の産育休を経験。エクサウィザーズでは全社の経営基盤づくりや採用・組織課題に取り組む。業務外では2017年から中東の教育支援を行うNPOの理事を務める。

(左から林、加藤、平木)

まずは、組織やチームとしての意識醸成が急務

ー早速ですが加藤さんは過去のnote記事で社員のウェルビーイング度の向上を目指すお話をされています。今はAIP事業の組織開発をする中でどのような方向を目指していますか。

加藤:私は人事や組織開発の仕事と自社プロダクトのリード獲得を目的とした、事業部横断の社内プロジェクトに参画していたのですが、担当する事業部の中で突然、退職が相次いだ時期があったんですね。どこに課題があるのかきちんと原因を突き止めたいと思い、調べることにしました。

ー離職の本当の原因というのは、はっきりと分からないこともありますよね。どのような課題が見えてきたのでしょうか。

加藤:調べていくうちに、当時はまだ組織やチームとして働くというよりも、個人事業主がそれぞれに仕事をしているような状態があるということが分かってきました。そこで、「組織・チームで働いているよ」という意識をメンバーに高めてもらうためにグレード制の導入を行うなど、エクサウィザーズの基幹となる人事制度構築が始まったんです。そうすることで、組織としては少しずつ形にはなってきたものの、チームとして働くという感覚はまだ十分ではありませんでした。

そこで、まずは事業部の直接の上司ではない私が、メンバーと定期的な1on1を行うことで現場の率直な意見を吸い上げること、さらに「AIPアワード」と称して、その月に頑張ったメンバーやいいプロジェクトを紹介・賞賛すること、入社の際のオンボーディングのコンテンツを増やすことなどの取り組みを始めました。

ーメンバーにとっては、加藤さんのように直属のラインではない人に意見を言いやすかったりする場合もありますよね。

加藤:業務での指揮命令系統ではないからこそバイアスを入れずにメンバーと対話でき、意見を吸い上げることができたのかなと思っています。当時は、1か月ほどあればメンバー全員との1on1ができていましたが、今はありがたいことにメンバーも増え、2〜3か月に1回の頻度ではあるものの1on1は継続して行なっています。メンバーとの関係性を地道に築き上げながら、連続性を持って対話を重ねていく中で組織開発へのヒントを見つけられるのではと思っています。

ー他にはどんな取り組みをされたんですか?

加藤:コロナ禍でリモートワークにシフトしたメンバーも多くいます。メンバー同士の理解を深めるセッションとして”Youは何しにエクサウィザーズへ?”というワークショップをメンバーが企画しました。小人数で「なぜエクサウィザーズに来たのか」「働くうえで何を大事にしているのか」を語ることで相互理解が深まりました。

活発なやりとりを通じてメンバー同士のコミュニケーションが深まりました

自分より後に入った人が不要な苦労をしないように

ーここからは、最近特に力を入れているオンボーディングについて伺いたいと思います。今年3月に入社されたAIP事業企画グループのリーダーである林さんが中心になって進めている取り組みですが、そもそも林さんはなぜエクサウィザーズに入社されたんですか?

林:私は社長室の清水さんのnoteに強く共感して、入社を決めました。エクサウィザーズはやりたいことがある人がたくさんいる会社だと思っており、それが実現できる組織創りをしたいという想いでコンサルティングファームから来ました。一般的には「会社としてやるべきこと」「決められた会社の方針」があり、それに基づいて指示を受け仕事をしますよね。でも、エクサウィザーズは社長の石山さんが「個々人のWillを大事にする」と明言していて、そこにも心が惹かれました。

いざ入社してみると「やりたいことはやってみよう」という環境ではあるものの、アイデアを出す手前の段階のインプット、例えばビジネスの仕方や過去の情報共有などが十分でないと感じることもありました。入社した人に事業に早く慣れてもらえるようにと思い、ナレッジマネジメントやオンボーディングを充実させる取り組みを始めました。

ー加藤さんも兼務ですが、林さんもFin Tech事業部と兼務で事業企画をされていますよね。

林:組織開発に取り組むには、自分自身が事業責任者であることの目線を持つことが大事だと思っています。組織開発だけを担当すると現場感覚を持ちにくく、主体者になりづらいと思います。BizDevとして仕事をしているからこそ組織に必要なことに気が付くことが出来るのではないでしょうか。

加藤:私も、入社当初は人事だったので事業推進の兼務は実は想定外でした。でも事業推進としてプロジェクト情報を整備・管理することで現場の情報をキャッチアップすることが出来るようになりました。

自分自身が当事者でもあるので、現場メンバーの悩みに気が付くのも早いですし、解決策の提示も最短距離でできる。同時に人事であるからこそのインプットも生かせる。例えば、入社後1か月面談を人事として行い、そこで聞いた新規入社者のお困りごとや意見をビジネスフローの改善に取り込む。統合的にできるので無駄がなくていいと実感しています。

ー林さんは自身も入社の時に感じた戸惑いを踏まえて、どんなオンボーディングを企画されたんですか?

林:最初に取り組んだのは、ソフト面ですね。リモートワークだと気軽に相談できないという声もあり、ちょっとした質問を解消するためのお困りごと相談会や、新規入社者と既存社員のバディ制度の仕組みを作りました。

ハード面は、「Tiger roll」という名前を付けてナレッジの整備をしています。入社後1か月、3か月、半年でこういう状態になっていてほしいというイメージがあり、それは講座形式のコンテンツだけでは実現できないと考えています。そこで、最低限必要なインプットは講義として提供しつつ、情報を取りたい人が取れるように過去の資料や動画コンテンツなどを整備しました。

エクサウィザーズの社内動画ライブラリの一例

ー2人はさらに組織を良くする、メンバーの能力を発揮できる環境を作るための取り組みをしたいということですが、具体的なイメージはありますか?

林:OJTの中で1on1やフィードバックを通じて成長する仕組みを強化したいですね。また、Mission・Value・Credoが自分の仕事にどうつながっているのかを1on1で引き出して、個人のキャリアやWillをエクサウィザーズでの仕事につなげていきたいです。

加藤:メンバーが増えてきて、リモートワーク下ではコミュニケーションする機会が限られています。多様性がエクサウィザーズの強みなのですが、その様々な価値観の中で共通する部分は確認出来たらと感じますね。

林:共通する価値観を知り、理解する、CCA(Cultivate Collective Awarenessの略。エクサウィザーズのCredoの1つ)に向けた仕掛けとして自由参加制・オンラインで実施しているシャッフルランチなどをやっていますが、このような仕掛けがもっと必要だなと思っています。

創業の想いを共有しつつ、どんな行動や価値観が大事なのかを互いに理解・尊重したうえで、チームとして何を目指していくのかを議論できるようになっていきたいですね。時間はかかるかもしれませんが、やるべきことだと思っています。そういったことに興味のあるメンバーを募集しています。

AIP事業でのAll-Handsの様子。オンラインでの参加メンバーも後ろに映っています!

エクサウィザーズには宝がいっぱい眠っている それを掘り起こしたい

ー改めて、エクサウィザーズの良いところは何でしょうか?

林:事業開発という仕事は、会社の事業やフェーズによって様々な定義があります。領域や成長に向けたプランはある程度定まった中で、事業の価値を作るために何をすべきかを考える仕事であることが多いのではないかと思います。

一方、エクサウィザーズはどの社会課題を解決するのか、そのために誰が、どんなサービス・プロダクトを作るのかという点の自由度が圧倒的に高い企業でもあります。0から1を生み出す、1を10にする、どちらもできる土壌があります。加えて、とにかく多様な人材がいることですね。エンジニアもデザイナーもいてキャリアもビジネスの発想も膨らむんですよ。

加藤:みんなバックグラウンドが凄いメンバーですが、シャイだし、すごく謙虚で、フラットに課題は課題だと言い合い、意見を取り入れ合える。自分自身の凄さを誇示しないし、なんならむしろ気が付いてない節すらあるんです。そういう人同士が繋がって凄いものが生まれる可能性がたくさんありますね。

林:シャイだからこそ対話や聞かれる体験がより大事なのかもしれないですね。

加藤:そうですね。エクサウィザーズには宝がたくさん眠っていると思うので、もっと強みに着目してメンバーが羽ばたける環境を作っていきたいですね。

林:強みは誰かとの比較だから、そういう意味でも対話は大事だと思います。周囲との関わりを通して自分だけでは気が付かなかった強みに気が付くというサイクルが回ると、じゃあそれを活かしてこんなことをしよう、という前向きな動きが増えていく環境も作りたいです。

加藤:それがメンバー起点でもできると、ボトムアップのエクサウィザーズらしい組織開発になりますよね。

最後に

様々な領域で豊富な経験を積んだ人材や、大きな可能性を秘めた人材が、毎月のように新しく加わり、成長しているエクサウィザーズで、組織としてやるべきことがたくさんある現状を率直に語ってもらいました。「社会課題解決」を第一に掲げる企業に惹かれ、フラットで善い人が集まっているのは、得ようとしても得られない強みではないかと感じています。エクサウィザーズに関心を持っていただき、仲間になっていただける方が一人でも増えることを楽しみにしています!

まずはカジュアル面談を申し込みたいという方はこちらから。

11日目は技術統括部の佐藤知哉さんです!

みんなにも読んでほしいですか?

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