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「人の可能性を解き放ち、新たな挑戦にむきあえる社会に」設立約1年でARR10億円の企業をさらに拡大するために

このアドベントカレンダー(概念)は、株式会社エクサウィザーズの子会社であり、生成AIサービスの開発や販売に特化した株式会社Exa Enterprise AIについて、各メンバーがリレー形式でそれぞれのミッションや想いについて執筆するものです。

今回、新規事業・exaBase 生成AI事業がサービスリリース開始1年でARRが約9億円規模に到達し日本屈指のスピードで成長するSaaSとなったこと、そしてデロイト トーマツ ミック経済研究所の「法人向け生成AI導入ソリューションサービス市場動向 2024年度版」に関して2023年度のマーケットシェア1位を獲得したという、2つの素晴らしい成果も祝して、各メンバーが記事をお届けします。プロダクトやメンバーの魅力をより多くの方に知って頂けましたら幸いです。

前回の記事は、エクサウィザーズ 執行役員/人事責任者・半田さんの「社員30名から売上100億へ。一人目人事から社員を見続けてきて感じる『急成長企業で活躍する人材の4つの特徴』」でした。今回は、エクサウィザーズ 取締役/Exa Enterprise AI 代表取締役の大植が執筆させて頂きます。

株式会社エクサウィザーズ 取締役/株式会社Exa Enterprise AI 代表取締役・大植 択真

戦略コンサルから、AIビジネスの最前線へ

私は、学生時代からAI・データサイエンスに興味を持ち、京都大学で修士まで研究に打ち込んでいました。京都大学大学院を修了後はボストンコンサルティンググループに入社し、経営改革やDXプロジェクトに取り組みました。2018年にエクサウィザーズに入社し、2019年4月からは執行役員、2020年6月から取締役として、主に事業開発・推進や年間数百件のAI導入・DXプロジェクトの組成、推進などを担当しました。

現在、Exa Enterprise AIの代表取締役を務めると同時に、エクサウィザーズ本体の常務取締役も兼任しています。加えて、兵庫県立大学の客員准教授(データサイエンス)と兵庫県の生成AIアドバイザーも担当しています。 

エクサウィザーズ本社の活動では、取締役会や経営会議などで全体の事業の売上・利益など重要な経営指標の進捗や課題を確認し、各課題に対する解決策の決定、執行を広範に行いながら、資本業務提携先などの重要顧客とのコミュニケーションなども行っています。
 
Exa Enterprise AIでも、別個に経営会議を行っています。エクサウィザーズ本体とは異なり、部長メンバーも議論に加わり、アクティブ率向上などのプロダクトKPIの向上、サービス進化の方向性や、顧客の声などを踏まえたPDCAなど、より現場に根差した議論をサービス起点で行います。このようなスタイルや風土が意思決定や実行のスピードアップにつながっています。

エクサウィザーズの文化として、様々なミーティングにメンバーが参加でき、意思決定の背景やプロセスを理解できるのが特徴です。実際、最近入社したメンバーには、経営会議の内容を把握できることに驚かれることもあります。(笑)

Exa Enterprise AIではハンズオンで事業に深く関わっており、顧客やメンバーと直接コミュニケーションを取りながら進めています。マネジメント業務に加えて、実際の顧客・ユーザの声や競合サービスの最新状況の把握を重視しており、営業活動もメンバーと一緒に行っています。特に重要な顧客との交渉や最終的な契約交渉、大きな取組みのキックオフの場面では、社長という立場を活かした対話が活きる場面も多いと考えています。

また、情報収集の一環として、直接現場担当者からの声を聞き、それをサービスに活かすことも重要です。社内からも顧客の課題やニーズに関する情報を得られますが、自分自身が直接耳にすることで、よりリアルに状況を把握できると考えています。そういった観点から、顧客、市場と直接対話する機会を大切にしています。

これらの活動に加え、現在は採用活動にも力を入れています。最終的には事業の競争優位性を作るうえで、”人と組織が全て”だと考えており、優秀でコミットメントの高い人材の採用が事業の急成長に不可欠であるため、Exa Enterprise AIの採用、並びに社内の人事的な判断にかなりのマインドシェアを割いています。

生成AI領域は技術進化が目覚ましく、市場環境の変化も非常に速いため、常に最新の技術トレンドや競合情報を収集することにも多くの時間を割いています。空き時間を活用して社内外から情報をキャッチアップし、事業方針について見直し余地がないかなど考えを巡らせる時間が多いです。優秀なメンバーが多いため、大きな事業に影響のある情報はメンバーから積極的に共有してもらえます。Slackではほぼ全てのチャンネルをチェックしており、現場の声、一次情報を把握するように努めています。

Exa Enterprise AIでは事業のモメンタムを重視しており、また会社方針や現場の成功事例の共有・伝達をスピーディーに行うため、全社会も週に一度開催しています。また、メンバー同士の交流機会も多く、定期的な懇親会や、新しく入社した方の歓迎会、BBQなども実施しています。

Exa Enterprise AIはベンチャー企業であり、新規の入社者が多いため、週に1~数回(チームごとに最適化)の出社日を設け、実際に対面でコミュニケーションを取ることを重要視した運営をしています。

たくましくチャレンジできる人材が集う場所

まず、大切にしたいのは、コトに向かっているかどうかです。「上司がこう言っているから」「あの人に評価されるために」といったことではなく、本質的な事業成長や課題解決に向かっているかどうかという観点です。また、コトに「向かう」だけでなく、コトを「進める、変える」推進力も重視しています。

エクサウィザーズのビジョンは『AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する』ですが、Exa Enterprise AIの会社のビジョンとして、『人の可能性を解き放ち、新たな挑戦にむきあえる社会に』を掲げました。「人の可能性の解放」「挑戦」とあるように、メンバーにも自らの枠を超えてチャレンジできるかという観点も大事にしています。言い換えると、成長意欲や自律性になると思いますが、責任を持って”たくましく”(強度高く)チャレンジし続ける方に仲間になってほしいと思っています。

それに伴い、面接では、過去の経験に基づいた行動や意思決定についてお伺いすることが多いです。例えば、これまでの人生におけるチャレンジ経験、人生における大きな意思決定とその背景などです。そこから、物事への向き合い方、挑戦の背景にある人生観や価値観を理解したいと考えています。

創業メンタリティを体現し、大きな夢の実現に挑戦できるカルチャー

エクサウィザーズは『AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する』という大きなミッションを掲げて事業を展開しています。エクサウィザーズでは、このミッションを体現する行動指針として5つのCredoを設けています。

上記のクレドに合わせて、Exa Enterprise AIで重視したい行動規範として、コトに向かうチームワーク、ユーザー&スピードファースト、もの作りを楽しもう(Enjoy Engineering)の3つを掲げています。組織運営の上ではただ掲げるだけではなく、特に管理職メンバーやチームリーダーが本当に率先してできているかを意識して見ています。

また、”スタートアップらしさ”を表現する指標として創業メンタリティを掲げています。こちらは、話すと長くなります(笑)ので、ご興味がある方はぜひ過去に書いた記事もご覧いただければと思います。

企業の生産性向上と人の可能性解放 - Exa Enterprise AIの社会課題解決への挑戦

日本における大きな社会課題として、今後さらに進行する少子高齢化とそれに伴う労働生産人口の減少があります。国内の労働生産人口は2025年の72百万人から、30年後の2055年には50百万人と大幅に減少が予想されています(働き手が現状の2/3になる)※注①。オフィスに限らず、小売・建設などの現場でも同時に人手不足は急速に進行していきます。

人口動態の変化はもっとも蓋然性が高い将来予測と言われており、人手が減る中で企業はAIの活用、DX推進により生産性を高め、現行より少ない人数でも会社経営できるようになる必要性が増しています。そういった社会課題がある中、Exa Enterprise AIでは生成AIのサービスやプロダクトを大企業、官公庁、また地方や中小企業、現場にも広げていくことで、生産性が高い持続可能で豊かな社会の実現を目指しています。

社会課題を本当に解決しているといえるためには、一定の社会的影響力、つまり規模が重要だと思っています。売上高は顧客に対する価値の大きさを分かりやすく表す指標と考えており、市場における存在感でみたときに1千億円規模の売上は社会課題を解決している状態として最低限必要な規模感と考えています。

生成AIの市場は急速に成長している領域ですので、現場でサービスが自然に使われている形を実現できれば自ずと1千億円規模に達することができると考えられます。

また、「社会課題解決KPI=プロダクトのユーザー数×1人あたりの生産性向上量」のような指標を設定し、現場でも社会課題解決の進捗状況をKPIとして追跡していくなどのやり方も考えています。

この社会課題KPIをさらに細分化していけば、企業の中でのID発行率(浸透率)、アクティブ率、業務の改善インパクト(生産性向上への寄与度)などに分解でき、これらの指標を現場での実務的な指標に落とし込んで追いかけ、プロダクト・サービスの深化に向けた議論をチーム一丸となって重ねていけるような経営をしたいと思っています。

また、企業が労働生産性を上げた先の人の働き方に興味があり、人が人らしい創造的な仕事に専念できる社会、私の解釈では『人の可能性を解き放ち、新たな挑戦に向き合える社会』を実現することを目標に運営しています。

その意味で、まずExa Enterprise AIが、意思ある人が新しいチャレンジができる会社であることを心がけています。逆に、人に頼らなくて良い業務は、どんどんAIや生成AIに任せていき、人手を増やさずスケールできる仕組み・プロセスを重視したいと考えています。AIドリブンで運営できる会社運営を自ら行い、人が価値を出すべき業務は人が行える体制作りを今後より一層仕掛けたいと思っています。

私たちExa Enterprise AIは2023年10月の新会社設立から1年程で、既に550社以上のお客様を抱えるまでになりましたが、まだ企業の中では検証段階や一部導入にとどまっている企業が多数であり、企業が生成AIを全社的にフル活用できるサービスの拡充、企画を続けていきます。

また、エクサウィザーズグループ内でも、社内の生成AI活用をさらに推し進めたいと考えており、本社で”業務変革室”を設置し、AIドリブンな企業運営ができるように積極的に取り組んでいきます。

※注①
出所:* 総務省 「長期時系列データ・我が国の推計人口(大正9年~平成 12年)」(2013年1月)、「長期時系列データ(平成12年~平成27年)」(2017年6月)、国立社会保障・人口問題研究所 「日本の将来推計人口(平成29年推計)」(2017年4月)を基に当社作成 ** 実績値は国立社会保障・人口問題研究所「令和元年度 社会保障費用統計」(2021年8月31日公表)、予測値は内閣官房・内閣府・財務省・厚生労働省「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」(計画ベース・経済ベースラインケース)(2018年5月)を基に当社作成 *** 2010年の数値は総務省「平成22年国勢調査」(2012年11月)、2015年以降の数値は国立社会保障・人口問題研究所 「日本の将来推計人口(平成29年推計)」(2017年4月)を基に当社作成

社会課題に取り組むリーダーを育む企業へ

今後、エクサウィザーズ全体としては、社会貢献を目指すリーダー人材を増やしていきたいと思っています。エクサウィザーズは社会課題の解決を目指しており、その中でExa Enterprise AIでは「チャレンジができる」、「人の可能性を解放する」という大きなビジョンを掲げて、自ら考える社会課題を解決しようとするリーダー人材を生み出したいと考えています。

エクサウィザーズの社長の春田さんも、そのような思いで経営されており、次の経営者や事業責任者だけではなく、エンジニアであればテックリードのようなポジションなど、いろいろなリーダーがいてほしいと思っています。
 
そういった意味でも、チャレンジをしたい人にとっては、非常に良い環境だと思います。面白い市場で、仲間も面白く、自分自身も成長できる環境だと考えています。やりたいことの筋が通っていれば通りやすい環境でもありますので、どんどん提案してもらいたいと考えています。

さて、エクサウィザーズの様々な執筆者の想いが詰まったこのアドベントカレンダー。今回が最終記事となりました。皆様に、エクサウィザーズの組織やカルチャーについて知っていただけると幸いです。また、少しでもご興味をお持ち頂いた方は、ぜひ気軽にお話しさせてください。

この記事を読んで、当社に少しでも興味を持ってくださったら、以下のツールからカジュアル面談も可能です。AIのレコメンド機能を利用して、面談相手を見つけてみてください。(AIのレコメンド機能だけを楽しみたい方もぜひ!)


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