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外コン・外銀出身者が、急成長スタートアップで活かせること、新たに身に付けるべきこと

外コン・外銀出身者による座談会、全7回シリーズの4回目です。

◆美柑 亮太朗(みかん・りょうたろう)
モルガン・スタンレー資本市場統括本部にて、発行体の公募増資や売出し、IPOなどのプロジェクトなどに従事。​
その後、エクサウィザーズに参画。複数の業界におけるAIを活用した新規事業開発プロジェクトや業務効率化プロジェクトに従事。​京都大学経済学部卒業​。

◆羽間 康至(はざま・こうじ)
京都大学工学部物理工学科卒、情報学研究科修了。教授・助教との研究室の立ち上げから参加。第一三共・新日鉄住金・SONY等の企業との共同研究を通じて、多変量解析・機械学習手法を用いた製造プロセスにおける品質予測・異常検知モデルの研究開発に従事。2015年にA.T.カーニー株式会社へ新卒入社し、製薬・医療機器・自動車・重工業・電子電機・消費財・総合商社などの業種にて、国内外の事業戦略立案と事業開発の協業、オペレーション改革、企業再生等に従事。その後、エクサウィザーズに入社し、医療ヘルスケア領域の事業責任者を担う。

どうして投資銀行に入ったんですか?

美柑:
経済学部だったのでもともと金融は勉強をしていて、金融業界に行きたいということがありました。なので就活は金融業界メインでしていて、証券会社だけでなくメガバンクや保険企業など幅広く受けていました。先輩から誘われてコンサルもちょくちょく受けていましたね。その中で投資銀行が魅力的だなと思ったのは、外資系で給料も高く優秀な人が多いという点や、案件のスケールが大きいという点でした。また金融にも自分は社会的意義を感じていたので、それらをふまえて投資銀行に入社しました。

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どうしてエクサウィザーズに転職したんですか?

美柑:
金融業界は規制産業なのでルールが決まっていて、案件ごとにパターン化されているケースが多いと思います。そのような環境より自分で手を上げてやれるようなオープンな環境がいいなと思っていたので、エクサウィザーズに転職を決めました。エクサウィザーズに入ってからはアドバイスをもらいながら自分で案件を前に進めて、それをもとにお客さんとお話しする、というスタイルが多いですね。

羽間:
ベンチャーだととにかく小さい単位で責任をもって自分でやるという状況が作られるので、それによって結果として成長がついてきますよね。下から上を見るのではなく上から自分で考えて自分で巻き取るというマインドになるので、そこは大きく違うと思います。

エクサウィザーズにきて一番苦労したことは何ですか?

美柑:
スライドの書き方が一番苦労しましたね(笑)社会に出ると、思ったより1人で生きていけないということはすごく実感しました。あと「相手を動かすために言い切る」ということに慣れていなかったので、苦労しました。

羽間:
自分が一番違うなと感じたのはスタート地点ですね。コンサルでは経営者や役員の課題をどう解決するのかというスタート地点からスコーピングしていましたが、今はどういうことを自分で作りたいのかという問いから始まるので、スタート地点がコンサルと根本的に違うなと思います。仮にコンサルティングのビジネスを提供するとしても、コンサルタントとして関わるのと、自分で売上とか事業モデルとかビジョンとかを定めて実現するのは根本的に違うので、最初はそれが大きな壁としてありました。モデルがある程度出来上がっているのと全部自分でやるということは全く世界観が違うので、どちらにもそれぞれの難しさがあると思います。これはアンラーンしたというより頭の概念になかったパーツで新しく身に着けたという感じが強いです。

美柑:
何を作るのかというところから考えるのは本当に楽しいですし、それをエンジニアやデザイナーと一緒に考えていくのは今ままでのキャリアと全然違いますね。頭の使い方も全然違いますし、いろいろな専門知識を持った人たちと事業を開発していくということは、かなり楽しいですね。

羽間:
ベンチャーとかプロダクトを作っている会社だと、UX・UIデザイナーだったりエンジニアだったりと全然違うプロフェッショナルと共同でモノを作るので、いろいろな視点で経験を積むことができると思います。

美柑:
自分と違うバックグランドの人とどう上手く関わるのかということは、すごく大事だなと思います。

羽間:
昔だとそのような選択肢がなかったですが今だとそれが若いうちに経験できるようになってきているので、外部の環境が変わってきているということは感じますね。

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前職で身に付けたスキルでエクサウィザーズで役に立っていることは何ですか?

羽間:
一番は結果に対するコミットメントですね。スキルとかはもちろんあるのですが、しっかり仕事をやり切れるかどうか、それを当たり前にできるかどうかという部分がOS的にずっと活かされていると思っています。これはどの職に行っても活きることだと思いますし、こういうマインドセットを最初の2~3年で作れるかということは将来にかなり影響を与えると思います。あとはエクサウィザーズもBtoBのプラットフォームをやっているので、大企業の経営陣に対するコミュニケーションは、コンサルの時に鍛えていて活きたなと思います。逆に言うとエクサウィザーズでもそういう機会は豊富にあるので、エクサウィザーズでも身に付けられるなとは思いますね。

美柑:
OS的な部分はそうだなと思いますね。後は金融業界にいたので数字の解釈についてはある程度できていて、AIとかで出てくる数字に対してもそれは活きているなと思います。

羽間:
なんでも一生懸命にやればできるということはありますよね。一生懸命にできる環境に身を投じるということと、その置かれた花壇に花を咲かせられるかという感じですよね。そういう点が面接などでも見られている気がします。

就活生に対してアドバイスはありますか?

美柑:
キャリアを考える上で目標は考えると思うのですが、何をゴールとするかもそうですが、仕事は人生の中の一部なのでそれをどう捉えるのかということも大事ですね。

羽間:
自分はたくさんインターンに行ったのですが、とにかく言えることはインターンに行って一次情報を取りに行った方がいいということですね。

美柑:
本当にそうですね。考えていても分からないですし、人に会ってそのなかで合う合わないも分かります。人間は幸せになりたいと願う生き物だと思うので、合う会社であれば専門性とかも気にならないと思いますね。

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エクサウィザーズではどのような新卒研修を想定していますか?

羽間:
研修はそんなに考えていないですね。一通りのビジネスマナーは考えていますが、基本的にはすぐに現場に入ってもらいたいと思っています。現場への入り方も、執行役員や部長レベルとほぼ一緒に動いてもらって、所作などをすべて一気にインプットするという感じを想定しています。幹部候補としてかなり厳選して選考する予定なので、一気に経験を積めるようなパスを考えています。戦略コンサルやプロダクトを持つスタートアップに比べると、かなり幅と深さがあると思います。最初何年かやった後は、自分でプロダクトを作ったり事業を立ち上げたり、特定の組織の責任者になっていくという感じですね。そういう可能性がある人に来て欲しいなと考えています。

美柑:
外銀では研修はほとんどなく、最初のマナー研修と夏のニューヨーク研修くらいでした。ニューヨーク研修もモデルの研修で完全にハードスキルだったので、案件に放り込まれて学ぶということが主でした。なので研修を受けるというよりは何ができるのか、どういう働き方をするのかなどを考える方がいいのかなと思います。


美柑さんと話してみたい方はこちらからご連絡下さい:

WANTED!

羽間:
ビジネス作りをテーマにしたインターンを用意しています。自分でビジネスをすることをシミュレーションして、実際に作っていくということをやってもらいます。私を含めたコンサルファーム出身者や経営陣からもフィードバックをする予定です!

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