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AIスタートアップがつくる「AI x デザイン」で顧客課題を解決するデザインスプリント。「AX Sprint」のサービス開発秘話。

2023年がはじまり早1ヶ月が経ちました!
第3次AIブームが15年以上続き、昨年はGoogleとMetaがテキストから動画を生成できるAIを発表したり、OpenAIが最新の大規模言語モデル「ChatGPT」を公開し、SNSには、色々とAIを使った実験を楽しむ人々が溢れたことも記憶に新しいかと思います。

毎日のように、業務へのAIの活かし方、新しいAIを使ったマイクロビジネスの可能性を目にしています。
次世代の自然言語処理技術、生体認証、画像認識、強化学習、AIによる医療や金融などのビジネス領域への応用や、AIを活用した自動運転やIoTなどのEdge AIも注目を集め、DX推進やAI活用の普及が加速していますね。
業務に組み込むとなると課題や問題はまだありますが、東大で早速「ChatGPT持ち込み可」を使った試験が出題されたり、何年か前と比較してもAIが身近になっているのを感じて、とてもワクワクしています。

とはいえ、AIにはいろんなことができると期待されている中、多くの人々に問題なく利用されているかといえば、YESとは言いがたい状況です。
施策や実務の改善などにどう活かしていくことができるのか、糸口が見つからない。DX推進、AI活用、イノベーション創出など、与えられたミッションを前に、どこから手をつけて良いのかさえ不明瞭のまま進むことも少なくないと感じています。

そこで、エクサウィザーズのデザインコンサルティンググループでは、デザイン思考とAIカードでDX施策を最短1ヶ月で具体化するAX Sprintを開発しました。
今回はこのAX Sprintの開発秘話を紹介します。

1.AX Sprintとは?

まず簡単に、AX Sprintの説明をさせてください。
エクサウィザーズには、exaBase※ Sprintというワークショップ内包型の短期プログラム群があり、AX Sprintはその中のひとつのプログラムです。
エクサウィザーズ独自のAIカードを用いて、顧客体験改善、業務改善といったさまざまな企業活動におけるDX施策を具体化を支援しています。

※exaBaseとは:エクサウィザーズのAIプラットフォーム。国内時価総額トップ100社の半数以上を含む500社超の企業にソリューションを提供しています。

2.どうAX Sprintはスタートしたのか?

デザインコンサルティンググループには、多様な分野のデザイナーが所属しています。
サービスデザイン、UXリサーチ、UIデザイン、デジタルプロダクトデザイン…
まだ名前のない領域のデザインを手掛けるデザイナー、元エンジニアのデザイナー、ビジネス領域出身のデザイナーも在籍しています。
お客さまの課題と社会の課題を解決し、どうイノベーションを生み出すか。
それぞれのデザイナーの得意分野や武器を用いてビジネスチームと一緒に日々、伴走しています。

少し話がそれますが、ビジネスモデル・イノベーションの著者でもあるラリー・キーリーは革新的な製品やサービスの実現に欠かせない視点を3つ提唱しています。

・技術的に可能か
・充分な市場性はあるか
・顧客が本当に欲しているものはなにか

これをデザインコンサルティングで行なっている各Sprintの事業開発論点での支援に置き換えると下記のようになります。

・技術的に実現可能か→テクノロジー領域
・充分な市場性はあるか→ビジネス領域
・顧客が本当に欲しているものはなにか→デザイン領域(有用性)

事業開発のスコープと主要論点

エクサウィザーズには、様々なデザイナーが在籍、非デザイナー部門との連携がスムーズであるため、「問題解決」と「意味付け」の両方から在り方を検討し、未来を描き、実現過程を伴走しながらイノベーションを起こしていくことができるという環境が揃っています。

本題に戻ります。
「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」
これはエクサウィザーズのミッションです。

エクサウィザーズでは、AIを活用したサービスを開発・提供しています。
それらのサービスデザイン(他、全てのデザイン行為)はエクサウィザーズのデザインチームにとってもとても重要な事です。
そしてその先、デザインをした先に何があるのか。目指している場所はどこか。
そう。「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」ってことです。
このミッションの実現に向けて、私たちは大きく分けて2つの課題に直面していました。

・ビジネス上意思決定が困難
(非技術者にとって)AIをどう自社ビジネスに活かせるか、解像度が上がりづらい、事業性評価が難しい
・発想のブレーキ
(非技術者にとって)AIでできることの具体と抽象の行き来が難しい

私たちは、AIをどうビジネスに活かせば幸せになれるのか。
一緒にイノベーションを作るパートナーであるために、デザインは何ができるか。
デザイン起点からできる価値創出はあるのか。
「AI x デザイン」の方法論はないのか?デザインができることは何か?
その思いが、AX Sprintの最初のスタートでした。

3.AIとビジネスパーソンをつなげるモデルケースを見つけ、検証をはじめる

まず最初に、エストニアの大学院で認知症xデザインの研究をしてきた経験を持つメンバー鍵和田(note)が、AIとビジネスパーソンをつなげる活動を中心に海外事例のリサーチ、現地調査を行いました。

調査を元に、いくつかのモデルケースを検証し、日本に数少ないAI×デザインのチームとして、どう実現していくかの検討を開始。
エクサウィザーズの1人目デザイナー前田(note)やPdM小俣(note)を中心に、その他メンバーも加わり、デザイン思考とAIの組み合わせでアイデアを共創できる「AIカードver.0」を作成しました。

AIカードver.0

社内ブレストや、実験的に案件でも使用させて頂いたりを繰り返していき、その後UXリサーチャー、デザイナー、サービスデザイナーと交わりながら、ver.0で得た知見や経験を元に、全体的な構想を練っていくことをはじめました。

4.プロジェクト化に向けて全体を巻き込む

当初、少人数ではじまった取り組みも、全体を巻き込んでのプロジェクトへと進化していきました。
ビジネス、UXデザインやプロダクトデザインそれぞれに強みを持つ人。
エクサウィザーズの強みであるAIエンジニア、各エンジニアギルド※。
各方面に協力を頂き、エクサウィザーズの持つ力を最大限発揮できるSprintとはなんぞや、どうすればお客さまの課題解決に活かせるプログラムができるのかを模索し、試し、形づくっていきました。

エクサウィザーズのエンジニア組織では、得意領域毎にチームを分けをし、現在は「数理最適化ギルド」「自然言語処理ギルド」「画像処理ギルド」「構造化データ処理ギルド」の4つのチームが存在しています。

検証!検証!検証!の軌跡

同時にビジネスチームと連携し、実案件でフィジビリティを重ね、お客さまの課題の解像度を上げていきました。
また、プログラムをつくる上で大事にすることを決めたり、メンバーや協力者も増え、ひとつのプロジェクトとして、徐々に動きだしていきました。

5.プロジェクトがはじまる、具体的な内容を詰め商品化へ

汗と涙とみんなの力で本格的にプロジェクト化へ。(感動ストーリーは長くなるので割愛)
商品化に向けプログラム構成、AIカードのブラッシュアップを行っていきます。
まずは、お客さまからの課題を改めて棚卸し、整理。

お客さまからの課題を一部を抜粋
・AIの活用方法がわからない​
・DX施策を具体化したいが、現場の声がうまく取り込めない
・DX人材の育て方がわからない​ レイヤーや部署が異なる社員の連携が進まない​
・デザイン思考研修を試しに導入してみたが、研修で終わった​

などなど…

そして、プログラムを作っていく上で大事にすることを決める。

プログラムを作った上で大事にしたこと​
・非デザイナーでも​AI初心者でも受けられる
・デザイン思考を活用しAIの実践的な活用アイデアをお客さまが創出できること
・エクサウィザーズの強み(社内ナレッジ、知見、視点、AIエンジニアやAIコンサルタントが在籍)を活かせるプログラムであること

その後、下記4つを進めていき、AX Sprintを形作っていきました。

1:AIのクイック理解とデザイン思考ワークショップをコンテンツ化する
2:実装まで伴走できるAIコンサルタントとの協業体制をつくる
3:各エンジニアギルドへのヒアリング、インタビューを行い、内容の精査をしてもらう
4:独自性を強化したAIカードにアップデートする

5-1.AIのクイック理解とデザイン思考ワークショップをコンテンツ化

AIとは何か。AIで何ができるのか。
人によって解像度、理解度が多様なため、まずは視座を合わせる意味も含め、AIへの理解を深める必要性があると感じ、クイックに理解できるコンテンツを作成しました。
とはいえ、課題創出・価値創出を起点とすること、本筋の邪魔をしないことと両立できることが大事です。

AIコンサルタントが講師を努める座学、案件事例、自社プロダクト(Carewizシリーズ、とりんく、exaBase)での事例共有など、お客さまの状態によって調整をしながら、適している内容を精査し実行します。

時にはAIで解けない課題や、AIの必要性がないこともあります。
ヒアリングを重ね、How might weでの問いを設定し、これはAIで解けるのか、必要性があるのかを見定め、必要性がない場合、別の手段で解いた方が適している場合は、そちらに舵を切ります。
お客さまの課題はそれぞれ。ビジネスモデルの課題なのかユーザー課題なのか、事業開発なのかAI導入なのか、DX施策なのか業務改善なのか。本質的に考えていきます。
そのためにも、まずはAIとは何ぞやのコンテンツをプログラムに導入しました。
その後、それをどうお客さまの会社・事業のバリューとできるかや、課題などをデザイン思考ワークショップで共に紐解いていく。

デザイン思考の説明はここでは省略しますが、IDEOのCEO、ティムブラウンはテクノロジー、ビジネス、ユーザーが混じり合うところでイノベーションが生まれるとも言っています。

技術的(エクサウィザーズでいえばAIまたは他の技術)に実現ができるか。(テクノロジー)
会社や事業の成長に貢献できるのか。(ビジネス)
利用者視点での考え。(ユーザー)

https://designthinking.ideo.com/ 参照

この3つの掛け合わせを理解・体験・実践するためのコンテンツを作成しました。

5-2.アイデアだしで終わらない、実装まで伴走できるAIコンサルタントとの協業を実現

私たちの強みとして、コンサルタントやエンジニアとの社内距離の近さから実現性を多角的に評価できるというものがあります。
AIに詳しいBizDev(事業開発)コンサルタント、戦略コンサルタントもいます。
デザイナーはユーザー視点で見ている。ビジネスメンバーはビジネス視点で見ている。エンジニアメンバーはテクノロジー視点から見ている。
座学やワークショップをやったとしても、実装や実現まで繋がらなければ、イノベーションは起こせません。

実装、実現に向けAIコンサルタントが事業性評価、社内イノベーション課題支援を伴走していく。
デザイナーでは足りない領域をカバーし、実装に向けた情報(制約、戦略、資材、リスク、インパクト試算…)を補填できるチーム体制を実現しました。

エクサウィザーズのAIコンサル、ビジネスコンサルによるDX取り組みテーマの評価支援
・AI活用の蓋然性評価​
・事業性評価​
・インパクト試算​
・施策優先順位付け
・ロードマップ策定​
・施策の詳細化​
・AIエンジニアによる実装

とはいえ、デザイナーとビジネスの掛け合わせで起こる様々な問題、デザイン思考ワークショップからPoCに繋がるのか、社内理解が難しいなどの状況がまだまだあるのも事実です。
社内理解のために全体会議でのインプットや、説明会と体験会を社内で実施し、文化づくりを続けています。

5-3.各エンジニアギルドへのヒアリング、インタビュー、内容の精査

コンテンツ作成、実現性を担保ときて、アイデア創出の軸となるAIカードのアップデートも行いました。
AIカードとは、ざっくり言うと「AIがxxできる」を分かりやすくカード化したものです。
ver.0では、シンプルな状態でしたが、ここからエクサウィザーズの技術と知見を反映したカードにアップデートしていきます。
エクサウィザーズの持つ全ギルドのエンジニアの方に協力をお願いし、各フィールドごとに、今あるAIの技術や、エクサウィザーズが持っている知見と事例を、ギルドの技術、領域ごとに教えてもらい、技術区分の分け方、違和感がないか等のレビューをお願いしました。
領域区分がかなり多岐にわたるため、それを網羅的にちゃんと把握して、 情報としてまとめたい時に、それぞれの領域の専門性を持ったギルド(チーム)がある。
それは、本当にエクサウィザーズの強みであると実感した機会になりました。
各領域における事例でも年間300案件以上。
トップ水準の知見を持った人が集まっているので、弊社のエンジニアに聞けば大丈夫だろうという安心感、心強さがあり、力を貸してくれたエンジニアメンバーには感謝しかないです。
また、ギルドには(社内でも)ボードゲーム好きなメンバーがいるため、AIカード自体にも興味を抱いてもらうことができ、アイデアをくれたり、出来上がったらやってみたい!という声も頂き、モチベーションアップにも繋がりました。

5-4.エクサウィザーズの独自性を強化し、AIカードをアップデート

ギルドの皆さんに協力頂き、内容が見えてきたところで、実際のAIカードの作成に入ります。
UIチームと共に、さらに内容を精査し、軸と仕様を決め、デザインに落とし込んでいきます。

AIカードのアップデートで大事にしたこと
・端的に直感的に分かること
・What ifの問いを設定すること
・実際のワークショップの場で使用可能なサイズや文字量であること
・アイディエーションの種であること

持ち運びに適し、オフサイトのワークショップでも気軽に使えるようスマートフォンより少し大きいA6サイズにし、直感的に興味を持てるよう、What ifの問いの優先度を高くしました。
カード表面には、直感的理解を即すための技術区分、What ifの問い、(エクサウィザーズの事例を含む)実際の活用事例。
カード裏面には、技術理解、アイデア想起のためのキーワード、技術、インプット。
上記のレイアウトを組み、両面に技術区分を配置しました。

遊び心を持ったポップなカラーリングや技術区分ごとの色分け、視点の距離から読みやすい文字組みであること、カードの利用者が楽しみながらストレスなくアイディエーションできるようなカードにアップデートしました。

お客さまに見せたら「欲しい!!これ単体で売ってもらえないか?」と言われるくらいのものが出来上がり、嬉しい限りです。

そして、沢山の人たちとこれらの工程を経て、下記2つの課題を解決できるAX Sprintができました。

ビジネス上意思決定が困難→AIプロジェクト・DX施策のビジネス上の意思決定が進む
(非技術者・担当者・メンバー全員が)AIを知り、ビジネス課題や業務課題や機会をデザイン思考で探索する体験、技術、事業性の三方からの客観的な評価で、AIプロジェクト・DX施策の意思決定を後押しできる

発想のブレーキ→AIカードを使い、具体と抽象の行き来をし、発想を加速させる

そして、何より発想だけで終わらない、実現、実装可能なAIプロジェクトの実現。
エクサウィザーズのAIコンサルティングとエンジニアの技術力を組み合わせることで、より高度なイノベーション創出ができる体制を整えることができました。

ver.1.0リリース、これからの話

AX Sprint ver.1.0が完成し、お客さまに提供を開始。

大人の事情で、抽象的にお伝えすることしかできないのが残念ではあるのですが、概ね、好評の声を頂き、純粋に嬉しい気持ちでいっぱいです。

お客さまからの声(一部を抜粋)
・AIに着地しやすい、AIで何ができるかの解像度が上がった
・研修で終わらないワークショップで実用化イメージがつくようになった
・DX施策を考える上での、現場の声を探る方法が分からなかったが、デザイン思考ワークショップで方法論が身についた
・実践的にできた
・社員が体験をすることで、社内イノベーション創出に積極的になった
・事業評価があるので中長期の計画にも活かせる

お客さまからの声は関わった全員のモチベーションアップになり、兜の緒を締め、今後もアップデートを繰り返していく気合いに繋がります。

また、エクサウィザーズ内での理解や文化の育成、今後のアップデートのために社内でも体験会を開催しています。

社内体験会からの声(一部を抜粋)
直近でゲームチェンジを経験した業種に合いそう
・味見ぐらいのワークショップがあるといいかも
”自社データはあるが、AIを使って何かしたい”のような話に合いそう
・実際に課題の抽出までできるけど、それを解決する方法が思いつかない、もしくは解決する方法の筋が悪そうみたいな状況ってあると思っているので、効果的なソリューションだと思った
・課題のピックアップの仕方次第ではコンテクストが失われてしまうかも、構成を変え、他プロダクトの連携で、顧客からみてより価値のあるものにブラッシュアップできそう
・業界によって、例えば、実現性評価か前準備の段階で”製薬の制約”という既存コンテンツをカスタマイズで入れるとかも良さそう

良い点、悪い点。伸びそうなアイデアから、デザインチームとの連携についてや、実際に担当しているお客さまに対してどんな風にしたらもっと良いかの提案。こういう問題がありそうなど、本当に沢山の貴重な意見を日々もらえています。
まだまだ日々、ブラッシュアップ中。お客さまからのフィードバック、社内フィードバックを元に改良を重ねています。

私たちはワークショッププロバイダーではなく、一緒にイノベーションを作るパートナーであり続けたいと思っています。

・ワークショップ後の支援強化
・ワークショップに収まらないAIカードの活用
・3軸を掛け合わせた実現化の強化
AX Sprintで出した課題の先を一緒に解決していく
・メンバーの強化、社内連携の強化
多様なフェーズ、業種に対応できるプログラムをつくる

上記の目標を掲げ、アップデートを繰り返しています。
またAX Sprintだけに限らずexaBase Sprintでは、未来洞察バックキャスティング Sprint(仮)も思案中。
つくり始めています。乞うご期待ください。

そして、こうしたSprint群をつくっていく過程で、デザイナーの成長も実感しています。
企業の価値として、デリバリーするために何ができるのか。
イノベーション創出のプロセスとは何か。
事業戦略、事業創出とは何か。
インプットとアウトプットを繰り返し、リサーチを重ね、プロトタイプをつくっては、トライアンドエラーしながら模索していく。
オープンイノベーションに強くなり、視座を高め、デザインの力を証明できる。
イノベーションを起こすためのトータルサポートをできるデザイナーとして日々、戦闘力を上げています。

6.エクサウィザーズデザインコンサルの「デザイン」とは

最後に、私たちの考える「デザイン」の話をさせてください。
能力も領域も色々なデザイナーがチームには集まっています。
そして、一気通貫で関われる環境がエクサウィザーズにはあります。
今や、デザインが扱う領域は拡がり、そのプロセスに対しての全てがデザインだと私たちは思っています。

「デザイン人材」「デザイン経営」という表現、言葉が用いられだし、デザインのアプローチを経営・事業開発に取り入れる潮流は、ここ数年で拡がりを見せています。
2018年5月に経済産業省・特許庁が「デザイン経営」宣⾔という報告書を発表していたりしていますね。これはとても嬉しいことです。
デザインが扱う領域は「人や社会をより良いものにしていくための意味や価値をつくること」へと拡がり、まだ名前すらついていない、なんと呼んでいいのか分からないデザインが増え続け、そして、それはデザイナーという職種の人だけに限ったことではなく、誰もがデザイン能力を持ち、デザインしています。

サービスデザインとサステナブルデザインの世界的リーダー、エツィオ・マンズィーニは著書の中で、「言い換えれば、デザイン能力は歌うようなもの」と言っています。

誰もが歌うことはできる。でも、誰もが同じ才能を持つわけではない。だが、練習すれば皆、合唱団で歌うことはできる。このデザインの捉え方がカバーする活動の範囲はとても広い。

Ezio Manzini(2019).Politics of the everyday.(エツィオ・マンズィーニ  安西洋之 ・ 八重樫文(訳)(2020).日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化 BNN新社)

(この後に、「デザイン」と「デザインでないもの」の区別の大事さの話、ルーティンに縛られた行動や発想を無意識にしている状態から脱し、本来の問題に目を向けるという話に繋がっていくのですが、ここでは割愛。個人的にとても好きな本なのでデザインに興味がある方はぜひ読んでみてください!)

モノからサービスへという大きな潮流の中で、サービスやソフトもデザインできる能力がエクサウィザーズのデザイナーには求められています。
そのためには、ビジネスプロセス全体を広く見渡す必要がある。
先を見越し動く積極性、前向きに動いていくことが重要です。
どの様な世界が創られるのか、現在はまだ見えていない理想像を打ち出し、事業やサービスをデザインしていきます。

7.一緒に実現する仲間を探しています。

私たちのゴールは、AIを用いて社会(マーケット)の課題を解決する、新しい価値を提供する。
そして幸せな社会を実現すること。
まだ課題とも定義できていないものを見つけ、デザインする。
課題を見つけることもデザインする。
オープンイノベーションの中で、最上流から足場組みまで。
自分でやっていく気合い、挑戦しがいのある環境です。
ビジネス機会の探索をする段階から携わることが好き。
ビジネスの根幹を担うポジションで、デザインの力でビジネスを成功に導きたい。そんな思いがあれば、私たちに聞かせてください。私たちの話もカジュアルに聞いてください。お待ちしています!

AX Sprintの詳細、話を聞きたい!相談したい!も、ぜひお待ちしています!

みんなにも読んでほしいですか?

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