エクサウィザーズ  HR note
元UXコンサルがデザイナー1号としてデザイン組織を作りながら考えたこと
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元UXコンサルがデザイナー1号としてデザイン組織を作りながら考えたこと

エクサウィザーズ  HR note

エクサウィザーズへ入社してもうすぐ3年目の、現在デザイン組織をリードしている前田といいます。

2006年から新卒でbeBitというUXコンサル企業に入社して以来、UX畑に長くおります。個人でも2008年頃からUX Tokyoというコミュニティを仲間と立ち上げ、ワークショップや勉強会・UX関連書籍の翻訳など、当時はUXに関する勉強大好き人間でした。

今回はエクサウィザーズのデザイナー1号としてデザイン組織の立ち上げをしていく中で考えたことのご紹介です。

エクサウィザーズのデザイン組織

現在、僕らデザイン組織は20名ほどで、UXリサーチ/プロダクトデザイン/クリエイティブ/フロント開発など、一通りのデリバリができる体制になってきました。

エクサウィザーズのデザイン組織が担っていること
①プロダクトデザイン(自社プロダクトのUX検討, UIデザイン/開発)
②デザインコンサルティング(サービス企画,UXリサーチ,UIデザイン/開発)
③コミュニケーションデザイン全般(マーケ系制作、動画制作)

メンバーも特徴的で、プロフェッショナルなスキル以上に、かなり越境した方が多い印象です。

一例をご紹介すると、元DMM社の取締役、UXデザイナー兼エンジェル投資家、d.school出身でUXリサーチ歴10年のデザイナー、柄谷行人さんのビジョン持つアルスエレトロニカer、Well-being x BrainTechで事業開発中の元物理学者、SFC時代からスタートアップカンファレンスを仕切ってた次世代デザイナー、市役所勤務→認知症xAI 研究@エストニアからのUXデザイナーなどなど(何かのカンブリア期なのか)

気づいたらかなりアブノーマルなメンバーに囲まれ、彼らに比べたら自分が「普通な人」として逆に浮いているから心配ないかくらいのダイバースには思えてきました。とはいえそんな人ばかりでないですし、基本はプロフェッショナルなスキル面やポテンシャルを重視して参画いただいてます。

とにかく、間違いなく敬愛するメンバーたちです。

ゼロからのデザイン組織立ち上げ

エクサウィザーズにはデザイナー1号として入社しました。入社時点で6つの事業部でプロダクト企画が進んでいたため、Day1からデザインの組織づくりを検討し始めました。

教科書どおりにやってみる

デザイン組織づくりのロードマップを考える参考として、元Adaptive Pathの創設者であるピーター・メルホルツ氏の『デザイン組織の作りかた』を教科書としていました。以前、カンファレンスで著者の組織づくりの講演を聞いて感銘したのもあります。

特に、同書の「デザイン組織の進化の5段階」はわかりやすく、こちらをベースに当初動いていきました。

「デザイン組織の進化の5段階」
・第1段階:最初は2人
・第2段階:一揃いのチーム
・第3段階:デザインチームからデザイン組織へ
・第4段階:複雑さに対処した調整体制
・第5段階:分散型リーダーシップ

『デザイン組織のつくりかた』(BNN)

第1段階〜第2段階はガンガンいこうぜ

最初はまさに自分とプロダクトデザイナーの2名で始めていきました(第1段階)。この時期はサバイバルモードですし、様々な社内案件に対して爆速で価値提供しつつ、組織の信頼獲得を進めながら、自分たちの役割を会社の中で体得・創造していきました。量がものいう部分はありそうです。

徐々に組織のノリもわかってきますので、UXリサーチャーやグラフィック系に強い方など、会社の今後も見越した一揃いのチームを目指して採用を進めていきました(第2段階)。とはいえそんなに計画的にはいきませんので、採用にあたってはえいやで決める、ある種の直観や覚悟も必要でした。

採用においては、自律性が高く横断的な職能のある方(例.UXデザインから始めてPdMも経験)を意識していました。弊社はコンサルティングワークも多くあって案件の幅も広く、Biz系コンサルの方とも自律して会話しながら推進できる方を求めていました。

この流れの中で、過去PdM経験がある方に何人か入社頂けたんですが、これがチーム自体の目線アップやプレゼンスにもつながり、予想外に良かったです。その後デザインチームがプロダクトマネージャの母体にもなるという事後的な効果もあり、この頃から人の縁やありがたみが心底身に沁みてきました。

現在は変則的な第3段階目へ

同書によると「第3段階」は1チームの人数が増えて、2チームに分かれていき、リーダーシップやマネジメント上もチャレンジとなる段階です。

第3段階:デザインチームからデザイン組織へ

1つのチームの人数が7人を超えると動きにくくなり、マネジメントも難しくなる。今こそ組織を細胞分裂させるときだ。チームを2つに分けよう。これは単純なチームから、より複雑な組織へと変化するきわめて重要なステップだ

『デザイン組織のつくりかた』(BBN)

この段階あたりからは、会社の事業構造にも依存したカタチで、各社バラエティに飛んだ形態に分化してくる予感がしています。

エクサウィザーズの場合は、全社で大きく2事業(AIプラットフォーム事業とAIプロダクト事業)を推進していることもあり、始めはそこに沿うカタチでチームもピュアに2分しました。
 a.デザインコンサルティングチーム(UXより)
 b.プロダクトデザインチーム(UI~開発より)

しかし早速、弊害はありました。
純粋にチームを超えたメンバー同士の接点も減ってくるため、1〜2ヶ月全く話してない人が増えて僕が不安になったり、普通にチーム間のサイロ化が進む、という当然の状況が生まれてきました。

真っ先にやったのは、意図的にリーダー層や現場のコミュニケーション機会を増やすことの対応です。

①コミュニケーション系
・組織横断でのリーダー会議の設定
・デザイン組織全体でのコミュニケーションチャネルの再設置など
②協働企画系
・組織横断での協働プロジェクトを企画・実施(ex.デザイン全体チームのブランディング活動など)
・デザイン機能全体のBelief / Principleをつくるなど

個人的に②協働企画はレバレッジきいていいかもと思っています。
(みんな日々のワークもあるため)重すぎないカタチで全社観点からみた組織の半期目標をOKRツリーのような形できめました。それをみんなで実行していくプロセスの中で、相互理解が進むと期待して絶賛推進中です。

デザイン文化と会社選び

これまで会社からの手厚いサポートの中で、大きなフリクションなく体制拡大を進めていけた感覚はあります。

そうなると、スタートアップのデザイナーイベント等で「どうやって経営サイドにデザイン文化を理解してもらったか?」という質問を頂くことがあるのですが、正直に「すいません、始めから理解がありました」とお答えしてます。

弊社の場合、D4V社(IDEOとパートナーシップを組む独立系VC)からも出資頂いて連携があるなど、デザインへの期待が会社に既に一定ありました(その流れで、僕の二次面接がIDEOさんオフィスで少し緊張しました笑)。なので、デザイン価値を経営に理解してもらう活動とは基本無縁でした。

一方、もしそうでなかったら・・そもそも入社していなかった可能性もありますし笑、どうしてもデザイン組織としての成長角度が決定的に変わっていたと思います。もしかすると今の体制になるまで倍以上の時間がかかったかもしれません。仮に2年のところが4年に、、この差は大きい。。

会社選択において、やりたいことは最重要だと思いますが、次に自らの職務価値が理解されやすい経営陣かどうかは、初期入社のデザイナーとして超重要だと思います。

社会の新しい"つながり"の創造へ

介護事業に関わる中で、デザイナーの1人がある高齢者さんから「わたし、ここで生きてていいんだ」と話していたと聞いたことがあり、とても心に残っています。認知症が進むと、これまでやれたことが突然出来なくなるため、社会との関わり方が変わってしまい、抑欝とされていく方が多いと聞きます。

一方で、1人の高齢者の方の課題は、多様なステークホルダー(介護士さん、看護師さん、お医者さん、施設管理者、理学療法士さん、ケアマネさん、ご家族…)や制度とも関係しています。その複雑な関係の中で課題の裏返しではとても太刀打ちできません。僕らはAIやデザインの力をつかって、ヒトやモノとの新しいつながり方を創造し、より多くの人がイキイキとできるような環境づくりに貢献していきたいと思っています。

プロダクトも様々出始めており(例えば、介護施設向けの音声記録プロダクト「 ハナスト 」・スマホで簡単に歩行力の分析ができる「 トルト 」・各種 エンタープライズ向けプロダクト など)、これからももっと多くのアイデアや専門力との共創が必要だと感じています。

デザイン組織としても、まだまだ第4段階・第5段階がありますし、マネジメントも含めて多くの人の力が必要です。

引き続き仲間を募集中してますので、よろしくお願いします!


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