製販一体でAI新規サービス創出に挑む、サービス企画開発部とは?- 前編
エクサウィザーズのサービス企画開発部は、AIプロダクトの企画から開発・保守運用、セールス・マーケティングまでを一気通貫で行う、2024年4月に生まれた新しいチームだ。
多様なバックグラウンドを持つメンバーが集結し、ゼロからプロダクトを創出している。彼らの取り組みと展望、そしてキャリアの可能性について、部長の高見、企画開発グループの今吉、セールスアライアンスグループの栗原にインタビューを行った。
3つのアプローチでプロダクト開発を加速 - サービス企画開発部のミッションと、目指す姿
松永:2024年度にAIプラットフォーム事業に新しくできたサービス企画開発部のミッションについてお聞かせください。
高見:エクサウィザーズは、もともとAIコンサルを中心としたプロジェクト型の事業を立ち上げて成長してきました。その過程で介護やHR、生成AIを絡めたサービスの子会社化や買収を続けてきました。
他方、「プロダクトを作ってそれを事業化し、自分たちで売上をたて、事業構造として成り立たせていく」ことをより強化し、それをさらにスケールすることで市場に認められる部分もあります。そこを担い、プロダクトを作るだけでなくプロダクト”事業”自体を作っていくのが我々のミッションだと思っています。
お客様に提案する企画から入り、品質向上などを含めた開発プロジェクトの管理に加えお客様に何の価値を届けるのかというコンサルティングの支援も含めて行っていきます。
一方で、プロジェクトは固有の個社ニーズ・要望・課題ですので、それらが市場に転換したときに共通の課題やニーズになるのか、といった企画の再整理やプロダクトの要件定義を行って世に展開していきます。
今お話ししたようなプロジェクト起点での事業化に加え、
・当社が持つ多数の知財を技術ドリブンで事業化していくこと
・営業時などに生まれたアイディエーションを形にしていくこと
上記2つを加えた計3つのアプローチで、プロダクトを作り横展開していくことを目指しています。
松永:プロダクト化に向けたこれら3つの方針は、今年度(2024年度)4月からAIプラットフォーム事業の中でもミッションとして打ち出されていますし、プロダクトに向かっていくビジョンがより明確になっていますね。
松永:サービス企画開発チームの今年度(2024年度)目指す姿を教えてください。
高見:端的に言うと、売れるものを作る、売り方を作る、それらを他部門含めて連携し更にスケールさせることで、作る・売る・届ける・大きくするというサイクルを複数プロダクトで作っていくことになります。
実際にデリバリーしなければいけないので、届けるということを自部門 + 他部門連携でやっていく。そして届けた後に、つながり続ける。カスタマーサクセスや運用保守といったところまでつなげて作らなければいけません。
つまり、仕組み化・高度化も含めてほぼ全てのエグゼキューションをやるということですね。
社会に対して価値を届け続けなければいけないと思っていますし、エクサウィザーズという看板を背負って、しっかりこの部門でそれができたらいいなと。
松永:それらをゼロから仕組みとして作り上げているのがこのチームなんですね。
多様なバックグラウンドのメンバーが集まりAIプロダクトを生み出す「企画開発チーム」
松永:次に、今吉さんと栗原さんにそれぞれのチームでどんなことをしているのかお伺いしたいと思います。
まずはプロダクトについて今吉さんにお伺いします。
サービス企画開発部で具体的にどんなプロダクトを構想しているのか、そして、すでに実際に動いているプロダクトについて、教えていただけますか?
今吉:当チームで進めているプロダクトは企画を入れると4~5つあります。その中で直近で世に出した2つの事例をお伝えします。1つが「exaBase ロープレ」、もう1つがAI占星術アプリ「ポラリス」です。
exaBase ロープレは、「これまで上長がロープレを行うことが一般的だったものの、忙しくてなかなか時間を確保できない」という課題を抱えるエンタープライズ企業向けのプロダクトです。ロープレをAIアバターが代替することで、短期間でセールスの育成ができ、営業生産性や売上の向上に貢献します。
プロダクトの特徴は4つあります。
応答速度が通常だと3-4秒かかるプロダクトが多いところ、様々な技術を使用してよりなめらかなUXを実現していること
ただスクリプトに乗っ取って喋るのではなく、生成AIを使用してインタラクティブなコミュニケーションができること
どういうところが問題だったのかなど、フィードバックができること
シナリオやAIアバターを、クライアントごとに柔軟に設定できること
今後はこのexaBase ロープレを法人向けに展開しながら、ロープレ以外の営業領域にも広げていきたいと思っています。
松永:ありがとうございます。もう一つのAI占星術アプリ「ポラリス」についても教えてください。
今吉:「鏡リュウジAI占星術 ポラリス」は、toC向けのプロダクトという形で、エクサウィザーズの中でも珍しい領域かなと思っています。
パートナーとして占いのプロフェッショナルである鏡リュウジさんに監修いただき、一緒に作っています。
NASAの100年分の星のデータからその人の生まれた場所や時間に応じて星が定義され、その星に基づいた学術的なメッセージが送れること
その人の悩みに対してチャットベースでいつでもインタラクティブに会話できること
この2つが特徴です。占いを通して自分の悩みやもやもやが解消されていくようなアプリを世に出そうとしています。まずはベータ版という形で現状はクローズドリリースですが、近いうちに本格的にリリースする構想で進めています。
松永:エクサウィザーズでtoCのプロダクトを作る事例はこれまであまりなかったかと思うのですが、このプロダクトはどういった背景で生まれたのでしょうか?
今吉:技術の興味から、市場がどうこうではなく「作ってみたい」というところからスタートしました。エクサウィザーズが誇る技術力の高いエンジニアが好奇心から占星術をサイエンスしてみたところから始まり、モック(製品やデザインの試作模型やプロトタイプ)を作ってみようとなり、最初は有志で立ち上がりました。その後、本格的な占いをするなら占いの専門家が必要と考え、鏡リュウジさんに監修いただき、1年ぐらいかけてこのプロダクトに関わってきました。
toCでリリースする決定をしたのは、占いは「ユーザーにいかに受け入れられるか」が最初の肝となるからです。
占いは悩みのデータがどんどん集まってくるものですので、その悩み情報を活用して法人向けにもサービス展開していきたいという構想を描いています。
このようにBtoB向けにも作るプロダクトもあれば、toC向けのプロダクトもあって、いろんなチャレンジができる環境だと思っています。
松永:他にもいくつかプロダクトの仕込みもある中で、どういったチーム体制で企画・開発をしているのですか?
今吉:プロダクトマネージャーは自分を含め4人です。エンジニアはプロダクトごとに人数が異なりますが2名〜6名で、そこにデザイナーも加わります。
AIプラットフォーム事業内全体でビジネス、プロダクト企画、デザイナー、エンジニアのバランスをみて、チーム編成・推進をしています。
松永:プロダクトマネージャーのメンバーのバックグラウンドも教えていただけますか。
今吉:バックグラウンドは様々です。
大規模システム開発といったものづくりを主体としたキャリアをあゆみ、プロダクトの開発・事業リードへ染み出していった方
SIerとしてシステム開発の経験を積み、医療系のプロダクトオーナーとなった方
金融系のキャリアからスタートして営業の経験を積みつつ、営業に加えてサービス開発も行う方
など、いろいろなバックグラウンドのメンバーが集まっています。
(後編に続く)
幸せな社会の実現に向けて、AIを用いた社会課題解決を一緒に推進するメンバーを積極募集しています!
▼募集中の求人一覧はこちら