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「ともに戦える仲間がいる」元・ひとり情シスが語る、エクサウィザーズのインフラグループとは

「リーダーをはじめインフラ&セキュリティに関して強い意思を持った仲間がいるから、『コーポレートITエンジニアとしてともに戦っていける』と信じてます」

「エクサウィザーズ」で活躍する”ウィザードたち”を紹介するストーリー。

今回登場するのは、コーポレートITを担当する栗田さんです。エクサウィザーズ入社前、いわゆる「ひとり情シス」として2社で情報システム業務を担ってきた栗田さん。なぜ、ひとり情シスからエクサウィザーズのインフラ&セキュリティグループのひとり、になることに決めたのか話を聞きました。

■ プロフィール
栗田 宏昭(くりた・ひろあき)

大学で情報科学を学んだ後、独立系システム開発会社に入社。インフラチームに所属し、社外の大手IT企業に出向して社内SE的な業務を請負う。2008年、コミュニティ開発を学ぶため、米オレゴン州ポートランドに留学。帰国後、CRO(医薬品開発業務受託機関)と株式会社ツクルバで「ひとり情シス」を経験。2021年4月、エクサウィザーズへ入社。

自分を取り巻くあらゆるコミュニティを活性化したい

「ITを軸に今後もキャリアを築いていくことは決めていましたが、30歳を前に『もう一つ武器になるものを持ちたい』と考えるようになったんです」

栗田さんは大学卒業後から現在まで、20年近く情報システム担当として働いてきた。その間数々のITの現場を渡り歩いてきたが、途中3年半ほど"コミュニティ”を専門的に学ぶためにキャリアを中断している。

「ITはあれば便利だし生活は豊かにはなるけれど、多分、なくても生活できます。でも、自分にとっても社会にとっても必要なのが”コミュニティ”。私たちはコミュニティなしでは生活できないと思うんです。

たとえば、会社もコミュニティのひとつですよね。メンバー同士が円滑に仕事を進められると、みんながパフォーマンスを発揮して組織も成長できます。このような『人の集う場はどうすれば上手く機能するか』と考え始めたのが、コミュニティを学びたいと思ったきっかけです」

気になり始めると動かずにはいられない。IT業界を一度離れ、市民活動が活発な米国オレゴン州ポートランドへの留学を決意。ポートランド州立大学でコミュニティ開発を専攻した。

「ポートランドには市民がゴミ問題などに自発的に取り組む、地域のコミュニティがたくさん存在します。留学生活で、社会を変えるには小さな規模でコミュニティをつくり、まずは足下から行動することが大事だと学びました。

そして学びを生かして、自分を取り巻くあらゆるコミュニティを活性化していきたいと考えるようになったんです」

「やりたいけどできない」ひとり情シスが抱えるジレンマ

ポートランドから帰国した栗田さんは、再び情報システム担当として働き始めた。だが、そこから思いもよらないかたちで、「ひとり情シス」を2社で計6年以上経験することになる。

「帰国して、新薬の開発や臨床研究を行うCRO(医薬品開発業務委託機関)に、2人目の情報システム担当者として入社しました。そうしたら、それまで1人で担当されていた方が僕の入社後すぐに、『辞める』と。『聞いてないよ(笑)』みたいな状況のなかIT業務の全引き継ぎを受け、何もわからない状態を一つひとつ紐解いていきました。

担当者がひとりだと、システムやパソコン周りのトラブルをはじめ、毎日が選択と判断の連続なんです。止めてしまうと社員の仕事に支障をきたすため、常に『待ったなし』の状況でした。しかも、総務部の一員として組織構成されていたので、ITに関係のない『水道の調子が悪い』みたいな問い合わせもたまにくるんです(笑)」

「大変だったけど、困っている人がいるのをほっとけなかった」と栗田さんは話す。その甲斐あって、社内で行ったITの満足度調査では「普通」以上の回答が、90%以上を占めたという。

そして、次のやりがいを求めて入社したのは、コワーキングなど新しい場づくりに取り組んでいる株式会社ツクルバ。

「初の情報システム担当者として、上場1年前に入社しました。まだ社員数も少なかったこともあって、すごくフラットな環境でみんなが生き生きと仕事をしていて“コミュニティが生きている”感じがしましたね。なので、『いかに自由度を下げないで社内のITシステムを構築するか』に注力しました。セキュリティは会社や従業員を守ると同時に、縛るという側面もありますから。

ただ、裁量を持って働けるやりがいや楽しさがある一方、会社の規模が大きくなるにつれ“攻め”に踏み出すのを躊躇するようになってしまったんです。たとえば、新システムの導入自体は難しくない。でも、その後の問い合わせ対応などの“副反応”に対処するのも自分なので、果たしてキャパシティはあるのか……。リスクを冒して突き進んだとして、失敗したら評価が下がるだけなので、安全運転が無難なのでは……?

『やりたいのにできない』ことに、すごくもどかしさを感じるようになりました」

「この人たちとなら一緒に戦える」信頼感が入社の決め手に

そのようなもどかしさを「ひとり情シス」同士で共有したいと考え、ツクルバが運営するコワーキングオフィスで、「Corporate Engineer Night」イベントを有志で企画した栗田さん。「ひとり情シスが30人以上集まった」と当時の様子を楽しそうに振り返る。

「皆さん心待ちにしてくれていたみたいで、開始1時間前に来てくれた人もいました。『ひとり情シスあるある』トークでは、『めちゃくちゃわかる!』とすごく盛り上がりました。

僕もそうでしたが、普段ひとりで孤独に戦っている人たちは横の“つながり”を求めているんですよね」

コミュニティの重要性を再確認した栗田さんが次の道に選んだのは、「ひとり情シス」を卒業し、エンジニア組織に所属して働くことだった。

数ある選択肢のなかでエクサウィザーズに決めた理由を問うと、「会社としてIT投資への理解があり、インフラ&セキュリティグループを束ねる齊藤さんや瀬戸さんが“戦える人”だから」という答えが返ってきた。

「実際に入社して、エクサウィザーズのIT投資意欲の高さに驚きました。また、当部門はエンジニア組織の中に位置するので、最新の“技術の結晶”に触れられ、高度な技術を学べる環境はエンジニアにとって非常に魅力的です。

​加えて、部門のトップである齊藤さんインフラ&セキュリティに関して強い意思を持っています。もし、セキュリティやインフラがコスト削減の対象になっても、経営層としっかり議論してくれる人だと感じました。

情報システムや情報セキュリティはコストセンターと見なされることも少なくありません。そうなると、人員やITシステムへの投資はもちろん業務の自動化などの予算も削られてしまうため、結果として残されたメンバーが力技で乗り切るケースや、気づいているセキュリティ上の問題への対応が後回しになるといったケースが起こりがちです。こうなると担当者は不安感を拭えず、その環境で長く働くことは難しいように思います。しかし、エクサウィザーズはこのような不安を感じることなく働ける環境です。

そして何より、ここはコミュニティがちゃんと機能しているんです。それぞれが自立して仕事を進められる自由さがあるのに、ちゃんとチームとしての成果につなげている。すごくいいかたちでチームが回っていると思います」

ひとり情シスで培ったスピード感を社会課題解決に生かしていきたい

栗田さんが所属するインフラ&セキュリティグループは、数年前に「情報システムグループ」から現在の名称に変更した。その背景には、「攻めのインフラ&セキュリティを目指す」という思いが込められている。

「エクサウィザーズは一つの会社とは思えないほど事業ドメインが幅広くあるため、それぞれのルールや規制に応じてセキュリティ対策を講じなくてはいけません。そこに加えてリモートワークが常態化したため、外部攻撃のリスクは向上しており、上場後はさらに激化しています。社員が場所を問わずに安心して仕事ができる状況をつくるゼロトラストモデル*の構築、推進が必要です。

私は主にコーポレートIT全般とゼロトラストモデル*の環境構築を担当し、この1年ものすごいスピードで推し進めてきました。そのスピード感ゆえに、予期せぬ不具合があったり問い合わせが増えたりなどの“副作用”もありますが、なんとか乗り越えられているのはチームが上手く機能しているからだと感じています。

それに、『ひとり情シス』経験で身についた限られたリソースの中で多くの結果につなげる力や判断の速さは、今、すごく生きています。このような能力を活かして、スピード感を持って対応領域を広げ、コーポレートITエンジニアとしてあらゆる課題解決に貢献していき、エクサウィザーズのミッションでもある社会課題解決に少しでも繋げていけたら、と思っています」

プライベートでは、ポートランド留学時に影響を受けた、自転車とクラフトビールの魅力を日本に広げる活動を行っているそうだ。

「エクサウィザーズに入社して、時間と気持ちに余裕ができたからこそプライベートも仕事もやりたいことができる。バランスが取れるようになりましたね。今はIT×コミュニティで何かできないか模索しているところです。

もし、『ひとり情シス』でキャリアに悩んでいる人がいたら、まずはお話しましょう!『情シスあるある』で一緒に盛り上がりたいですね」

エクサウィザーズでは、一緒に働く仲間を募集しています。興味のある方は是非ご応募ください!

*ゼロトラストモデルとは、外部からの攻撃を前提として構築された堅牢なセキュリティシステム

(撮影時のみマスクを外しています)


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