人生で一番自由を感じたフリーランスを2ヶ月で辞めて、エクサウィザーズに正社員として入った理由
こんにちは。エクサウィザーズで新卒採用を担当しています弓場です。
フリーランスの頃にエクサウィザーズで業務委託として採用支援させてもらって、そのまま社員になりました。「もう一生誰にも雇われたくない!」とまで思っていたのにどうしてまた組織に属することにしたのかについて、お話したいと思います。
「組織」という”生き物”のお世話に魅了され、HRの道へ
「動物保護につながる事業をテクノロジーで作る」。それが私がずっとやりたいと思っていることです。
動物が大好きだった幼少期、捨てられた犬や猫が大量に殺処分され続けているという日本の社会課題に心を痛めました。以来、保護犬・保護猫の里親となり、NPOでのボランティア活動にも参加しています。
そうした体験の中で、よりスケーラビリティとサステナビリティのある形で動物保護を実現したいと思うようになり、それに向けて不足しているスキルを調達する視点でキャリアを積んできました。
具体的には、東大法学部でリーガルマインド、伊藤忠商事・リクルート・ベンチャーでソフトウェアエンジニアリング、システム開発のプロジェクトマネジメント、BizDev、人事・組織開発を経験する機会に恵まれました。
いずれも充実した経験でしたが、中でも人事・組織開発が一番面白かったです。それは、よく言われるように「組織が生き物みたい」だったからかもしれません。例えば、突然元気がなくなった組織について、「どうしたら元気になるかな」と仮説を立てて施策を試していくといったプロセスは、動物と暮らすことに似ています。私は生き物・動物のお世話が大好きなので、これが楽しかったんです(笑)
実際、組織開発は生きている実感を一番得られる仕事でした。組織課題はジグソーパズル型ではなくてルービックキューブ型の課題。つまり、変数が多く複雑性の高い課題なので、仮説に対して愚直に施策をあててみてもなかなかリニアに解けていかないんですよね。こちらの面がやっと綺麗になったと思ったら、向こうの面がガチャガチャになっている、そんなことの繰り返しで難易度は高いのですが、とにかく楽しかった。これは完全に好みですよね。私の場合はソフトウェアエンジニアリングをしていた頃のように毎日コンピューターに向き合って粛々とコードを書くのはとても孤独で、人との対話がある仕事が好きだという気づきでもありました。
業務委託での参画から1ヶ月で正社員へ
組織開発の仕事はリクルート時代から関わり始め、その後100人規模のベンチャーで人事 / 組織開発 / 採用 / 労務 / 総務の担当社員が自分一人という「ぼっち人事」も経験しました。自分に負荷をかけるという観点では期待通りの成長環境が得られたのですが、最終的に人事として描いていた「優秀な人が長くご機嫌に働ける組織を作りたい」という理想の実現に向けて、別の道を探し始めます。
このころ非常に疲れていて、しばらく休みたいなと思ったのですが、ありがたいことに数社とご縁があり、業務委託でパラレルにお仕事させていただくことになりました。開業届や青色申告承認申請書を出して、「独立おめでとう」と言われて、「ああ私、独立したんだ。独立したら”おめでとう”って言われるんだ」などと思いながら、「これまで絶えず養育者・教育者・雇用者のいずれかのもとにいる人生だったな。今初めて誰にも管理監督されないで、24時間365日のすべてを自分の自由に使える生活ってなんて幸せなんだろう」と自由をかみしめて暮らしていました。
ところが、その2ヶ月後にはエクサウィザーズの正社員としてジョインすることになります。エクサウィザーズは、元々クライアントのうちの一社。誰とも面識がありませんでしたが、私がフリーになったらしいと人づてに聞いた今のマネージャーの半田さんが、LinkedInで連絡をくれました。リクルーターとしての経験はまだまだジュニアで、まして新卒採用の経験はゼロだったのですが、私の希望を聞いてくれて新卒採用をアサインしてくれました。それが2021年の春のことです。
エクサウィザーズではこの春に新卒採用を本格始動したばかり。つまり、新規事業のようなもの。過去のBizDevやシステム開発の経験が役に立つチャレンジだと感じています。ウォーターフォールではなくアジャイルで、またオーナーシップと意思をもって自分で決めて進める、というスタンスでゴリゴリ推進しています。前述した通り対話のある仕事が好きなので、学生さんと話せば話すほど元気になります。
業務委託として参画して1か月が経過しようとしていた時、マネージャーとの面談がありました。契約更新確認と思っていたら、「社員になってくれませんか?」と思いがけないお誘いをもらいました。
1か月という時間は、エクサウィザーズが良い会社・良いチームだと理解するのに十分な時間でした。テクノロジーを理解している社長がいること、プロダクト開発に投資していること、事業の社会的大義があること、マネージャーがわくわくしていること。これらがどれだけ「有り難い」ことか、これまでの経験からよくわかっていました。
あとは、業務分掌をしみだしてこぼれ落ちそうなボールを拾いに行きたくなってしまう私のプレースタイル的に、外部パートナーとしての限定的な参画の仕方ではジレンマを感じることになる未来が見えたということ。エクサウィザーズには拾いたいボールがたくさんあったので、このジレンマは未然に解消しておきたいと思いました。
社長の石山さんと話した時に、強烈にアンラーンしたくなったことも大きいです。FFSの弁別性が強いタイプの私は、無意識に二元論に走りやすい思考の癖があると気付かせてもらいました。例えば、優秀さと優しさは両立するんだなと、エクサウィザーズのメンバーと日々コラボしていて感じます。これも慣れてしまえば当たり前に感じられるのでしょうが、ここに来る前の私は『ビジョナリーカンパニー』で「ORの抑圧をはねのけANDの才能を活かす」と表現されているところの、まさに「ORの抑圧」にさらされていたと思います。思い込みをぶっ壊してもらいたい、それによって人生は遥かに豊かになると思い、もう一度組織に属することを選びました。
フリーランスを経たからこそ出会った”本当の自由”
こうしてフリーランス期間は2か月で終わりました。人生で一番自由で甘美な2か月だったと思います(笑)。何にも心を縛られないで軽やかに生きていきたくて、また組織に属したらそれができなくなるんじゃないかと悲観して「もう一生誰にも雇われたくない!」と思っていました。
ところが、今は心は自由かつ、一人でいるより楽しいのでもっとハッピーです。私が思う「自由」とは、自分の意思と無関係にコントロールされないということ。エクサウィザーズは、NETFLIXの提唱する「コントロールではなくコンテキストを」が高いレベルで実現されている組織なのではないかと感じます。
今後は、新卒採用のチャレンジを通じて、「個人の人生の目的と会社の目的が重なり、それが社会のためにもなる」という三方よしの形で幸せな意思決定ができる人を増やす経験を積みたいと思っています。「仲間を増やせる人」になり、また採用知見だけではなく、様々なテクノロジーや経営・事業の意思決定へのアクセシビリティがある環境をフルに生かして、「動物保護につながる事業をテクノロジーで作る」という目標にまた一歩近づいていきたいと思います。
こんなに型にはまらない人間もしなやかに受け入れてくれる、包容力抜群のエクサウィザーズ。自分は何がしたいのか、どうなりたいのかという意思があって、それを叶える環境としてエクサウィザーズを選んだ仲間と、人生の限りある時間をシンクロできることは幸運だと思います。是非、ユニークなパッションがある人とご一緒できたら嬉しいです。
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