学術と実務を往還する越境人材を生み出す、エクサウィザーズの博士課程支援制度
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学術と実務を往還する越境人材を生み出す、エクサウィザーズの博士課程支援制度

エクサウィザーズ  HR note

この記事は、エクサウィザーズアドベントカレンダー19日目の記事です。

本日のお題は「博士課程支援制度」ということで、制度の利用者である今井がお送りいたします。

エクサウィザーズでは働きながら博士号取得したい人のために、「博士課程支援制度」が設けられています。

最近でこそ、この制度を設けている企業が少しずつ出てきていますが、今でもエクサウィザーズほど振り切った制度設計になっている会社は少ないと感じます。この記事ではエクサウィザーズの博士課程支援制度がどんなにすごいか、ぜひご理解いただけたらと思います。

私自身は神戸大学にて「なぜ組織の中で指示や命令が無いにもかかわらず、組織のための行動を起こす人々がいるのか。そのようなコミュニティの活力を経営に活かすにはどうすればよいか」というテーマを研究しています。

私自身がエクサウィザーズに来た理由、そんなテーマを選んだ背景についてはこちらで別途お話ししておりますので、もしご興味があればご覧ください。

エクサウィザーズの博士課程支援制度のすごいところ

誰でも応募できるところがすごい

エクサウィザーズの博士課程支援制度の応募対象者は、正社員だけではありません。契約社員、執行役員に加えて週20時間以上のパートタイマーまで手を挙げる権利があります。正社員を対象にこのような制度を設けている会社はあると思いますが、ここまで対象に掲げている会社はそうはありません。

働きながら研究をしたい、ほぼすべての人に門戸を広げていると言えます。しかも、当社のミッションに関連する研究分野であれば対象の研究領域に縛りがありません。この手の制度ではエンジニア向けのケースが多いかと思います。もちろんエクサウィザーズもAIの会社ですからそういう人たちも多数いるのですが、実は私は経営学の専攻です。文系の社会人院生を支援する企業など、私はほとんど聞いたことがありません。支援内容は領域によっての違いは一切ありません。

支援内容の充実ぶりがすごい

ではどんな支援内容になっているのかというと、大きくは次の二つです。

  1. 3年間で最大200万円の費用補助
    こちらも縛りがなく、学費や設備購入費、調査費など研究のための費用であれば自由に使うことができます。学費はもちろんのこと、学会費や解析ソフトウェアの利用料、調査のための出張費などほとんどのことが賄えます。大学の助成が受けにくく、研究費に縁のない社会人ドクターにとっては非常にありがたいルールとなっています。
    ※設備の場合は最終的に会社に返すことになるので、購入して良いかどうかはその都度相談が必要です。

  2. 週に1日の研究日設定が可能
    平日のうち1日を研究日として設定し、しかもその日は働いたものとして扱われます。つまり、研究したからといってその分減給されることはありません。研究に必要なのは、何よりもまとまった時間です。1時間×4と4時間×1ではまるで効率が違います。その意味で、丸一日を研究に充ててよいというのは本当に助かります。

そして、これは公式な制度としての支援ではないのですが、エクサウィザーズの仲間みんながこの制度について理解を示してくれるということをお伝えしておきたいと思います。

こうした制度は同僚や上司に理解がなく、場合によっては「遊んでいるだけだ」とか「仕事に穴をあけられて迷惑だ」と言われるケースもあると聞きます。

ですが、私がこの制度を使ってきた3年間においてそのようなことは一切ありませんでしたし、博士論文を執筆している今現在においては、多くの人たちが仕事の状況や私の体調を気にかけてくれます。私としてはそれに甘えることなく仕事もしっかりとしなければと思うのですが、やはりこのような周りの理解があるかどうかは精神的に大きな違いです。

会社のコミット度合いがすごい

博士課程支援制度では定期的に会社との面談があり、経過を報告することになっています。そこでは、役員以上の人間が面談にあたり、会社として支援できるリソースはないか、今の段階でもビジネス実装できるものはないかと本気で考えてくれます。私が遠慮していたことなどについても「この人を巻き込もうよ」とか「このデータを使おうよ!」と逆提案をもらったことがあります。

つまり、会社の本気度がすごい

エクサウィザーズは社会課題を解決することがミッションです。そのためにはあらゆる分野のフロンティアに精通した人材が必要です。そのために採用だけでなく、このような内部での育成にも本気で力を入れているということが以上の経験から私が感じた事です。

本当に働きながら研究できるのか

さて、制度のすごさについては一通り述べたとおりですが、社会人ドクターとして博士号取得を目指す方にとっては、「本当に働きながら研究活動が成り立つのか? 」ということが一番の不安材料ではないでしょうか。

これは、身も蓋もない言い方をすれば、この記事をご覧になっているあなた次第、ということになります。博士課程は非常に孤独で険しい道のりです。睡眠時間はどうしても削られますし、家庭をお持ちの方であれば家族の理解も必要です。

一方でビジネスパーソンとしてキャリアを積んでこられたあなたには、実務の知見とビジネスの現場という、研究者では手に入らない強みがあります。これをうまく活かせば、ユニークで価値の高い研究ができるでしょう。とはいえ、具体的なイメージを持っていただくためにも、あくまで個人的な経験にはなりますが私のケースをお伝えしたいと思います。

時間を作る

終業後に文献を読み漁るのは当然のことながら、土日も基本的には研究に充てます。

使える時間の塊の大きさを意識することが重要です。例えば、論文を一本読むのにかかる時間は大したことではありませんが、論文を書くとなるとまとまった時間が必要になります。執筆の途中で思考が途切れると一気に生産性が落ちます。

そのため、平日は文献整理が中心。書くのは週末となります。とは言え、週末しか書いていないと学会発表などの締め切りに間に合いませんので、短い時間でも書ける内容からばらばらと書いていき、最後にパズルのピースをはめるようにつないでいくことになります。思いついたことをそれなりの意味ある量の文章としてまとめる習慣を持っておくと良いと思います。

ただ時間を作るのではなく、このようなタスクと時間の対応関係を考えておくことが重要です。実験などが必要な場合はどうしても大学に行く必要が出てくることもあるでしょう。幸いエクサウィザーズの制度では研究日がありますのでそれ自体は問題ないのですが、逆に言うとチャンスは週1回です。その手前のスケジュール管理などをしっかりしておかないと、翌週まで遅れが発生することになります。

仲間を作る

社会人の博士課程は非常に孤独です。一日中大学の研究室で研究できるストレートの学生は院生同士のネットワークがありますが、基本的に会社か自宅にいる社会人院生は独りで研究を進めねばなりません。それにも関わらず、ゼミでは「これではよくわからない」と指導教員の先生から厳しいコメントをもらうこともあるでしょう(というか、厳しいのが基本でしょう)。

そんな中で芽生える悩みや疑問を気軽に相談できる仲間を作るのは非常に重要です。私はSNSを活用して、その週に読んでいた論文を共有するという勉強会をしています。

これには二つの効果があって、前述の悩みや課題を相談できるということに加え、自分の頭の研究スイッチを入れるという役割も果たします。普段忙しいビジネスパーソンであるあなたは、ふと気づけば一週間が終わっているということも往々にしてあると思います。その予定の中に、毎週確定でロックされる研究の予定を入れることで自分を研究の世界に引き戻すことができます。そのためにも、仲間の存在は重要です。自分ひとりだったら、他の事を優先しかねないからです。

効率を上げる

現在は非常にたくさんの文献管理ツールやPDF精読ツール、分析ソフトウェアなどが登場しています。これらの使い方を、先達に学ぶというのは非常に重要です。

知っていれば3分で終わることを、3時間かけてやっていた…という話は枚挙に暇がありません。

例えば、論文の最後に書く参考文献のリストはWordで自動挿入することが可能です。それを知らずに100を超える文献を手打ちすることがいかに非効率かは誰の目にも明らかです。何より、それに後から気づくと精神的ショックが大きすぎるので、ゼミの先輩などにどうやって研究や執筆をしているかは必ず確認しましょう。どんなに効率化しても、時間は足りないのです。無駄なことをしている暇はありません。

実務との接点を作る

そして社会人ドクターとして重要なのは、これらを踏まえたうえで実務との接点も常に意識するということです。例えば私の場合は組織行動論という組織と人の関連性を扱う分野を研究しています。そうすると、取引先の経営者の方にリーダーシップやイノベーション人材について多少のうんちくは語れるようになります。

また、エクサウィザーズではHR Techの分野でもサービスを展開しています。そうすると、それらのプロダクトについてアドバイスを求められることもあります。このようにして、自分の研究の過程で得られた知識やスキルが誰かの役に立つということを通じて、あなたの研究活動が有用であるということを周囲の人に知ってもらう。何よりそれを自分自身が実感することが重要です。

先にも述べた通り、社会人ドクターの研究は孤独です。そうやって研究の大切さを自ら確認しながら進めることが、モティベーションの維持につながります。

その他、挙げだすとキリがないほど細かいTipsもあるのでこのあたりにしておきますが、もし本気で社会人として博士課程への進学を考えている方は個別にご相談も承りますので会社WEBサイトよりお問い合わせください。
※私がお応えできるのは文系の話に限りますが。

この制度を通して得たもの

この博士課程支援制度は研究のバックアップをしてくれるものですが、それ以上に研究を通じて新しい機会がたくさん得られるということを強調しておきたいと思います。

あなたがエンジニアであれば、そこで発見した技術はきっと開発チームから歓迎されることでしょう。あなたが経営について突き詰めれば、きっとエクサウィザーズだけでなくお客様にも頼られる存在になるでしょう。研究を入り口に、新しいビジネスチャンスを自分で作っていく感覚が得られるのは、社会人ドクターの特権ではないでしょうか。

また、私は研究を始めてから多くに人に声をかけていただき、お話をしたりプロジェクトを進めたりする機会に恵まれました。勉学に励む以上に、自己管理や周りの助けなどを通じてこれまでの人生を振り返ることも多いと思います。そのようにして、自分の外側からも内側からも、これからの自分を新しく形作る良い機会になったことは間違いありません。ただ企業に勤めているだけとは違う、豊かなアイデンティティ形成の機会を得られたことは非常に幸運だったと感じます。

社会人にとっての博士課程は厳しい道のりです。努力が報われるかもわかりません。

ですが、エクサウィザーズの博士課程支援制度はその可能性を最大限にバックアップしてくれることは間違いありません。実務と研究の世界に橋を架けたい方には、非常に魅力的な制度だと自信を持ってお勧めします。

この記事がきっかけとなって、研究への1歩を踏み出される方が1人でもいらっしゃれば幸いです。

エクサウィザーズ では一緒に働く人を募集しています。興味のある方は是非ご応募ください!

明日は、小俣さんにデザイン部について書いていただく予定です。

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