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日本屈指のスピードで成長する新規事業/SaaSプロダクトを支えるために、採用人事としてやったこと

このアドベントカレンダー(概念)は、株式会社エクサウィザーズの子会社であり、生成AIサービスの開発や販売に特化した株式会社Exa Enterprise AIについて、各メンバーがリレー形式でそれぞれのミッションや想いについて執筆するものです。

今回、新規事業・exaBase 生成AIがサービスリリース開始1年でARRが約9億円規模に到達し日本屈指のスピードで成長するSaaSとなったこと、そしてデロイト トーマツ ミック経済研究所の「法人向け生成AI導入ソリューションサービス市場動向  2024年度版」に関して2023年度のマーケットシェア1位を獲得したという、2つの素晴らしい成果も祝して、各メンバーが記事をお届けします。プロダクトやメンバーの魅力をより多くの方に知って頂けましたら幸いです。

トップバッターは、リクルーター・高松の採用人事に関する記事です。


みなさん、こんにちは。エクサウィザーズと、子会社であるExa Enterprise AIでリクルーターをしている高松(@ai_takamatsu_hr)です。私ごとですが、2024年9月時点でエクサウィザーズ入社3年目に突入し、移り変わりが激しいAI業界の中で、採用や採用広報、たまに全社会の司会などをさせてもらっています。

今回は私が採用を担当をさせていただいているSaaSプロダクト「exaBase 生成AI」がリリースから13ヶ月でARR9億弱まで急成長し、更に市場シェアNo.1という称号も与えていただけたことを記念して、事業内容や働くメンバー、ARR約9億円までの軌跡をお伝えしていこうと思っております。

成長市場と刺激的な仕事に魅力を感じてエクサウィザーズ入社

まずは、私のこれまでの経歴やエクサウィザーズに入社して得られたものについてお話させていただきます。0→1で新規事業を生み出す会社や、新規事業部署で採用担当をしたい方の参考になればと思います。

私は新卒でインターネット広告代理店に営業担当として入社し、その後社内制度を利用して採用部に異動した後、メディアを運営する事業会社へ採用担当として転職しました。

スマートフォンが普及し、動画を駆使したメディアがどんどん増加していくデジタルマーケティング市場は、まさに拡大市場そのものでした。拡大市場に付き物な環境といえば、自分の能力以上の役割をどんどん与えてもらえることです。1社目でも2社目でも、そんな大変で忙しい時期を何度も乗り越えては「出来ることが増えたな」と振り返っていました。

ビジネス職だけではなく、エンジニア、デザイナー、コーポレートの採用も経験し、次なる成長環境を求めた結果、2022年9月にエクサウィザーズに入社しました。AI市場は、デジタルマーケの拡大期以上の成長市場になるのではないかと思い、あの時のような刺激的なお仕事が出来ることを期待して入社しましたが、エクサウィザーズでは期待の100倍ほどの刺激が待っていました。

採用グループ リクルーター・高松 藍

exaBase 生成AIが爆誕。未経験からの採用担当としての糧となった経験

ある日、「生成AIに関連するプロダクトを作っていて、そこの採用担当をして欲しい」と上司の半田さん(@Yoritaka21)から言われました。「いただける仕事は断らない」と決めているので、もちろん担当させてもらったのですが、その日から経験したことがないお仕事の連続でした。

未経験その①基本機能しかないプロダクトを”価値あるプロダクト”に言い換えて、候補者さんに伝える

そもそも生成AIという技術が広まったのは、OpenAI社がリリースしたChatGPTが2022年11月に世の中に出てきてからでした。主にtoBに向けの技術だったAIがtoC市場にやってきて、誰でも利用出来るようになったことがきっかけです。その民主化されたばかりの技術に目をつけた当社メンバーが2023年4月ごろには、今のexaBase 生成AIの原型となるサービスを生み出していました。そして、2023年の5月にβ版がリリースされ、6月には有料で販売が開始され、私の採用活動も開始しました。

といっても、ChatGPTに入れたプロンプト(生成AIプロダクトに入力する指示文)が全世界に大公開されるという「セキュリティの無防備さ」も理解されていない世の中だし、exaBase 生成AIには今のように複数のLLMが切り替えられるなどの「高度な機能」もないしで、未熟すぎる生成AI市場の未熟なプロダクトの価値を表現するのは困難を極めました。

そのため、「このプロダクトはコレができます」という分かりやすい価値を伝えることを捨てました。代わりに、「こんな世界を作ろうとしています」と、「私たちがいるのといないのとではどれくらい世界が違うのかを伝えること」に集中していました。

未経験その②毎月変化する戦術とブレないビジョンを併せ持つプロダクトの情報をキャッチし続ける

Exa Enterprise AIには「人の可能性を解き放ち、新たな挑戦に向き合える社会に」というビジョンがあります。このビジョンがブレたことは一度もないのですが、このビジョンへの道のりは何度も何度もアップデートされ続けています。

というのも、生成AI市場は変化と進化が途絶えない市場です。先週OpenAI社の社長が解任されたかと思えば、翌週には新しいLLMが話題をさらってゆき、そのあとすぐにAI企業への投資が全VC投資の25%程度を占めたとニュースになる。今まで人類が経験したことがないほど移り変わりが激しい市場となっていきました。

そのため、Exa Enterprise AIもその波に飲まれないよう市場の変化に合わせて対応策を柔軟に見直し、プロダクトの位置づけや価値訴求を常に進化させていく必要がありました。

そんな中、わたしの立場からすると、ただでさえ未成熟なプロダクトなのに、市場の変化に合わせて戦術が変化されるために利用方法(=提供価値の幅)がどんどん変わっていくという状況で、、、

結果的に変わらない以下二つのことだけを武器に採用活動を行っていき、自社に興味を持っていただくしかありませんでした。1つ目は生成AIの技術を利用したSaaSであること。2つ目はブレないビジョンの中でプロダクト作りをしていること、です。

未経験その③市場や事業が日々変化していくことは当たり前、という感覚を持つ

もちろん市場の変化に合わせて戦術を変えていましたが、同時に私たちの生成AIに対する理解の深まりも、戦術の変化に大きく影響していました。例えば、プロダクトリリース当初は、オフィスワーカーを対象にプロダクトを作っていました。しかし、とある企業様が現場作業をする方にもexaBase 生成AIを役立ててらっしゃり、このプロダクトの活用範囲の広がりを再認するきっかけとなったことを鮮明に覚えています。

生成AIプロダクトは、翻訳やリサーチで利用されることは多いですが、応用できる可能性が無限大であるため、顧客に提案できる利用方法/提案が広がっていきました。SaaSという汎用性の高さを保持しながら、ソリューション提案もできる魅力的なプロダクトに育っていったのです。

今となっては、小売業界・鉄道業界・ホテル業界・エネルギー業界など、本当に幅広い業界でご利用いただいていますし、提案する業界に合わせて活用方法がどんどん見つかっていくプロダクトは、一般的なSaaSと違って、AIの技術そのものがSaaSとなっているからこそだと思います。

そのため、exaBase 生成AIの採用を初めて3ヶ月経った頃には、新規事業で採用をするコツを見つけており、どんなに現場が変化をしていこうとも受け止められるようになっていました。

悩んではひらめき、また悩んでは乗り越えるイメージを生成AIに画像作成してもらいました!

新規事業のプロダクトで採用担当をするコツ

新規事業の採用活動をしていくことが大変なのか、約1年でARR9億弱のSaaSプロダクトの採用担当をしたから大変だったのかは分かりませんが、どんな採用でも3つのことを忘れなければ、素敵な仲間が集まってくれることを学びました。

1つ目は、オファーした人に対して責任を持つことです。当たり前のことと思うかもしれないですが、新規事業は猫の手も借りたい状況であることが多く、未来の仲間よりも目先の作業をしてくれる人が欲しい。。と思ってしまう時があります。そんな中で、事業責任者の大植さん(@exa_ouetakuma)・採用責任者の半田さんとともに、プロダクトの将来を語り合えるメンバーを集められたことは、結果的に事業急成長の一因だったと思います。

余談ですが、exaBase 生成AIの採用をするまで大植さんと業務で関わることがなかったので、経歴だけを見て「超絶ロジカルで、淡々と物事を進めていくロボットみたいな人」という印象を持っていました。(大植さん、ごめんなさい笑)でも、候補者の方とのオファー面談が終わるたびに「エクサに来てくれる感じだったよね!」とか「今日は手応えなかったね、、」とか、DMで一緒に一喜一憂するハートフルな一面があると知り、ほっこりしたことが懐かしいです。エクサウィザーズの事業責任者たちは、採用に一緒に向き合ってくれるので、私はそんなカルチャーが大好きです。

2つ目は、自分が営業担当として販売することができる!と思うほど、プロダクトや事業部の状況に詳しくなることです。特に新規事業では、リソースや市場など状況に応じて臨機応変な動きが求められます。そんな時に、営業MTG、プロダクトMTG、全体会議、合宿のほか、メンバーとの1on1で常に情報をアップデートしていると、戦術変更をした理由・入社者の活躍状況・やりたいけど手をつけらない領域が浮き彫りになってきます。結果的に、「こんなスキル/経験の人が入社してくれたら嬉しいのかな」と想像することが容易になるので、毎月戦略が変更されようと事業部のリズムについていくことができます。今では営業のベース資料がアップデートされても、変更箇所をさくさく気付けるようになりました。

そして、今も複数の現場メンバーと1on1の時間をもらっていますが、新しい顧客課題・提案が思いつかない苦しみ・お客さんからの感謝など、いろんな情報をもらうことができます。自分が採用に関わったメンバーが、こんなに生き生きと働いているところを見ると、毎度嬉しくなります。どんなに忙しくなっても、現場との繋がりが絶えると、状況の変化が激しい新規事業の採用はできないと痛感しています。

3つ目は、事業作りをしている人、戦略作りをしている人を代弁できるくらい、プロダクトのビジョンを語れるか、自分に問い続けることです。言い換えると、エクサウィザーズに興味を持ってくれた方に、事業をビジョンセリングできるかということだと思います。誰のために価値提供しているのか、その価値提供ができるようになったら身に付くスキルは何かということだけでは足りません。

もしこのプロダクトがこういう世界観を作ったとしたら、きっと新しい価値が生まれてくる、その価値作りにあなたも参加しませんか?と魅せられるかが大切だと思います。その実現のためには、上に記載した1つ目と2つ目が徹底できていないと、候補者に向き合い切ることはできないです。

ちなみにexaBase 生成AIはいまも進化し続けているので、機能が豊富になった今でもビジョンセリング方式の採用活動を続けています。SaaSという側面で切り取れば、機能豊富になることで提供価値が増えていくのは目に見えやすいのですが、AIそのものをプロダクト化しているという側面で切り取ることもできるプロダクトだったりします。

つまり、exaBase 生成AIにエクサウィザーズの持つ様々なAI技術を掛け合わせることで、生成AI技術を主軸に作られたプロダクトでは実現し得ない価値を生み出すこともできるようになっていきます。なぜならエクサウィザーズは生成AIが苦手とするような最適化などのAI技術も網羅的に有しているから!と言う話もたくさんしたいのですが、ここで語るには時間が無さすぎるので、興味がある人はぜひ私やメンバーとカジュアルに面談しましょう!

あなたに最適な面談者をオススメしてくれるツールはこちら
(けっこう面白いので、いじってみて欲しい)

ちなみに、このツールをイメージして生成AIに画像生成をお願いして出てきた絵はコチラ
生成AIはどんなオーダーでも受け入れて画像を作ってくれて面白い

新規事業のプロダクト採用から得た気づきと幸せ!採用の重要性と拡大市場の魅力

自分がプロダクトを作ったわけでも、営業して売り上げを上げたわけでもないのですが、入社してくれたメンバーが奮闘して事業を大きくしている姿を見ると、つくづく採用というお仕事をしていて良かったと感じます。この人と一緒に働きたいと思った人たちに勝手に思いを乗せたり、活躍した時に後ろからひっそりと祝福したり、幸せな瞬間がたくさん訪れます。

新規事業は、そうそううまくいく事がないからこそ、採用というお仕事にも大きな責任があると思っています。そして、エクサウィザーズはこれからもどんどん新規事業を0→1で作っていこうとしています。(というか、今すでに各事業部が同時並行で作っています)それは、事業部サイドに大きなチャンスが複数転がっていると同様に、もちろん採用サイドにもチャンスがたくさん転がっていることだと思います。

もし自分の力を試してみたいと思うなら、自分のスキルよりもちょっと上を行くお仕事が降ってくる環境、つまり拡大市場で働くことをオススメします。その拡大市場の中で、今一番成長性が高いのはAI領域ではないでしょうか。
この記事で少しでも生々しい採用の現場が伝わっていたら、それが楽しそうと感じてくれる人がいてくださったら、とても嬉しいです。

最後に

Exa Enterprise AIは2023年10月の発足時に15人でしたが、現時点で50人以上の規模に成長しています。いつも採用にコミットしてくれる現場メンバーと、フォローしてくれる採用チームのメンバーには本当に感謝しています。そして、この人数拡大のための複雑で変更だらけのオペレーションを卒なく対応してくれる加藤さんにはスペシャルサンクスを伝えたいと思います!

次回の記事ではAI戦略グループのMLエンジニア・藤田 綜一郎さんの「研究からプロダクト開発へ 新卒AIエンジニアの挑戦」に関する記事です。お楽しみに!

この記事を読んで、当社に少しでも興味を持ってくださったら、以下のツールからカジュアル面談も可能です。AIのレコメンドに沿って、面談相手を探してみてください。
(AIのレコメンド機能だけを楽しみたい方もぜひ!)


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