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エクサウィザーズは企業というより、社会課題を解決する人たちのコミュニティだ

転職やパラレルワーク、社内起業など働き方が多様化する中で、会社は個人にとって自分が社会に与える影響を最大化するための仲間やツール、リソースが束ねられたコミュニティとして機能しつつあります。

エクサウィザーズも「社会課題を解決する人たちの集まり」としての箱であるべく、メンバー一人ひとりが職能に応じて、柔軟な働き方をしています。

例えば、プロダクトの事業責任者のメンバーの中には、より最短距離で社会課題の解決をするために、資本や人的リソースがすでにあるエクサウィザーズに入社し、まるで起業するような形で事業を推進しているメンバーもいます。

エクサウィザーズでプロダクトづくりに関わるメリットや面白さ、またエクサウィザーズだからこその大変さとは何か。この問いに答えるために、9/14に「「自分の事業を作る」という目的のために、エクサウィザーズへの入社を選んだ理由」というテーマでイベントを行いました。登壇者は、話すと記録 事業責任者の結城さん、exaBase 1 on 1 事業責任者の番匠さん。モデレーターは、インキュベーション担当の小俣さんです。

本記事では、そのイベントレポートをお届けします。

■ プロフィール

● モデレーター
小俣 剛貴(おまた・ごうき)
株式会社エクサウィザーズ / インキュベーション担当

立ち上げ期のフラー(株)、ライフネット生命(株)、インクルージョンジャパン(同)、Pivotal Labsを経て現職 (株)エクサウィザーズ。マーケティングとプロダクトマネジメントを中心にキャリアを歩む。慶應義塾大学商学部卒、This is Lean(翔泳社)監訳。

● スピーカー

結城 崇(ゆうき・たかし)
株式会社エクサウィザーズ / CareWiz 話すと記録 事業責任者

大阪工業大学工学部機械工学科専攻修了。2008年3月、(株)リョーサンを経て、パナソニック(株)の半導体部門にて、デジタルAV等の商品企画、ソリューション営業に従事。

2013年12月、社長PJのインド事業開発センター立上に参画し、社会課題になりつつある高齢者介護事業機会を発掘、新規事業開発に従事。2015年4月、パナソニック エイジフリー(株) へ出向、介護サービス部門にて新規事業~品質~経営管理に至る様々な部門責任者歴任。2019年、(株)エクサウィザーズへチームで参画。CareTech部門にて、ユマニチュード研修事業、在宅介護者支援プロジェクト、介護現場革新に関わるケアイノベーションコンサルやプロダクトR&Dに従事。

番匠 武蔵 (ばんしょう・むさし)
株式会社エクサウィザーズ / exaBase 1on1 事業責任者

1on1支援プロダクト責任者。国際コーチ連盟プロフェッショナルコーチ。京都大学情報学研究科修士課程修了。(株)野村総合研究所を経て、コーチ・エィに入社。12年間、上場企業の取締役や管理職に対しての1対1でのコーチングを実施。また、神戸大学大学院MBAにて非常勤講師として8年間コーチングの講義を担当した。共著書に「コーチングの基本」日本実業出版がある。

起業か事業責任者かではなく、最短で社会的インパクトを起こせるか

小俣:今回のイベントテーマは、なぜ起業ではなく新規事業の責任者を選んだか。早速このテーマについて聞いていきたいと思います。まずは、結城さんどうでしょう。

結城:正直どちらか選択肢があって選んだ、という意識はないですね。エクサウィザーズにいるけど、自分としては起業をしている、という感覚でやっています。なので、雇われている、というより、今のポジションに投資をしてもらっている感覚ですね。

小俣:毎日多様なベンチャーが立ち上がっていますが、エクサウィザーズの中でやっていこうと思った理由はありますか?

結城:世の中に対するインパクトが最大化できるからですね。

小俣:どうしてそう思ったんでしょう。

結城:まず、メンバーのマインドが良かった。真正面から社会課題を解決すると飾らず掲げている会社は珍しいと思っていて、そこに共感したマインドの人たちが集まっているのは最高の環境だと思った。

一緒に働く人たちに、スペシャリストが多いのも魅力的でした。新規事業は、成功するかわからないのが前提にあるとはいえ、このメンバーなら成功すると思った。

小俣:外部で新規事業やる選択肢もあったと思うのですが。

結城:僕は法律を変えたいと思っているんです。介護の領域って、介護保険や医療保険など国から報酬が支払われる制度ビジネスなんです。つまりユニットエコノミクスが実現しにくい。現状、補助金頼りな状況から、まず介護に関わる人を支援する人たちの自由競争を生み出したい。その先に、介護に関わる人が自由競争できる世界にしたい。本当にそれできるのって問われると、エクサウィザーズならできると思っている。例えば、国とのコミュニケーションは自分がやるより、省庁に務めていた方と一緒に進めていった方が絶対に効率が良いですよね。

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(CareWiz 話すと記録 事業責任者 結城さん)

小俣:結城さんは自分が成し遂げたいと思う世界を実現するために、エクサウィザーズに入ることが一番の近道だと思った、ということですね。続いて、番匠さんにも話を聞いていきましょう。番匠さんも起業かエクサウィザーズで事業をするかで迷ってエクサウィザーズを選ばれたのでしょうか?

番匠:この二択で選んだわけではないですね。元々のコーチングのプロとして働いていて、人が人の行動を変える支援してきました。コーチングはもちろん効果もあるし、価値も信じているけど、費用は高く、スケールするのは難しいなと思っていました。誰でもコーチングを受けれるようにすれば、組織や社会が変わると思っていますが、コーチングをあらゆる人が受けられるようにするにはツール化する必要があります。

コーチをスケールするツールを作ろうと思うと、テクノロジーに頼るしかない。起業して自分でやるか、どこかに入ってやるかだとすると、ゼロからやるよりは、エクサウィザーズのアセットを使う方がやりたいことを実現するのが速いと思いました。面接で石山さんにこんなサービスを作りたいと考えてます、と話したら、「やってみたらいいじゃん」と言われたのも大きいですね。

小俣:とはいえ、新規事業とかプロダクトって水物ですよね。実際やってみたらうまくいかないケースが多いと思います。もし、ポシャったらどうしようは考えませんでしたか?

番匠:それは起業しても一緒じゃないですか。

小俣:では、なぜ新規事業をする先としてエクサウィザーズを?

番匠:起業しようと思った時に、AIコーチングの商標を取っている会社がエクサウィザーズだったんです。当時は全然知らなかったのですが、調べてみたら他にもHR系のサービスを展開していて、自分が作りたいものとコラボレーション出来そうだし、すでにAIを活用したプロダクトの知見が溜まっているから自分で起業するよりも早いと思いました。

小俣:いろんなことやっている=よくわからない、と捉える人もいると思いますが、番匠さんはいろいろやっていることをどんな観点でポジティブに捉えたのでしょうか?

小俣:コーチングに限らず広い範囲でのコミュニケーションに興味があるんです。例えばケアの領域で展開しているユマニチュードもコミュニケーション手法の一つです。組織にしろ、社会にしろ、いろんな人間関係の上で成り立っていますよね。その人間関係の課題が1%でも改善したら社会が良くなるはず。だから、コミュニケーションにまつわるサービスが集まっているという観点でポジティブだと捉えました。

社会課題を解決するコミュニティとしてうまくいかせるか

小俣:すでに少し話題にも上がりましたが、次はエクサウィザーズに入社して事業を起こすメリット・デメリットについて伺えればと思います。

結城:見方によってはメリット・デメリットどちらともの取れる話だけど、エクサウィザーズは、組織がちゃんと役割を持っている。組織図だけを見ると、縦割りの組織のように見えるけど、横に染み出していく前提で今のような組織体になっていると思ってます。なので、自分のWillがある人にとっては、組織を上手く使いこなせばいろいろなリソースを活用できます。逆に受け身だと難しいのでは、と思いますね。

番匠:メリットはプロフェッショナルがいっぱいいる。ちょっと聞けば、すごくいい頼りになる答えが返ってきます。一人でやっていたら、デザインは誰に頼めばいいのか、と悩むところをコストゼロでショートカットできるのはメリットですよね。

デメリットとは本意が少し異なりますが、会社の中にいるからといってなんでも用意があるわけではないこと。結城さんのおっしゃっていたように、Willを持って社内のリソースを取りにいく必要があります。極論、社外からリソースを調達しても良いですが、どちらにせよ自分で環境を整えないといけない。

結城:ただ、横串で組織を通して、腹落ちしたメンバーで進める時のスピード感は半端ないです。その分中途半端な気持ちではメンバーを口説いていけないので、そこは一定苦労する必要があると思いますが。

小俣:エクサウィザーズはすぐに使える豊富なリソースがあるが、需要の変動によってニーズがバッティングすることがある。でも、それはある種健全な競争環境であり、社内じゃ無理なら、社外も頼っていこうという空気がある。

番匠:会社の中なんだけど、リソースを自分で集めにいくという観点では半分起業しているみたいな感じですね。

小俣:視聴者の方から関係が悪くなったりしないですか、という質問がきていますが、どうですか?

番匠:関係が悪くなるっていうのはないですね。エクサウィザーズ全体の最適と自分のプロダクトへの個別最適で悩んだことはありますが。

結城:僕もあまりないですね。どちらかと言うと助け合いかなと。エクサウィザーズでは毎週誰でも参加できる事業開始にて事業進捗を報告しているので、今はここにリソースをさいた方が良いよねと、お互い譲りあっている印象です。むしろ、自分がやりたいことを遠慮する方がだめですね。

以前、組織の状況を踏まえて本当はリソースが欲しいのに、それを言わなかったことがあったんです。そしたら、社長の石山さんに「目的を最短で達成するために必要なことをしっかり伝えて欲しい」と言われたことがあって。いっときの遠慮が、中長期的に見て周りに迷惑をかけることつながるから、むしろ積極的に助けを求めにいくことがエクサウィザーズでは大事なんだと学びましたね。リソースが足りないとなれば、採用チームのメンバーも協力してくれますし。

小俣:エクサウィザーズは会社というより、コミュニティと捉えるとメリットをうまく活用できるのかもしれませんね。経営陣の方はパートナーでありつつ、投資家のような関係でもある。逆に、外部パートナーの方が社員のように活躍いただいていたり、良い意味で社内外の境界が曖昧だなと。多様なスキルやコネクションを持っている人が社会課題解決のために一同に介している。そんな場所なのかなと思いました。

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(インキュベーション担当 小俣さん)

意志や覚悟を持ち続けられるか

小俣:ここまでエクサウィザーズの組織環境について話してきましたが、エクサウィザーズで新規事業を立ち上げる上で大切にしていることや、逆に大変なことを伺いたいです。

結城:Willが一番大切。自分がやらないと、日本が大変になると思って日々仕事をしています。僕が諦めてしまうと、おそらく介護業界で世界最先端と言われるような機会が失われるだろうなと思っている。常に最先端のテクノロジーをやっていくのを諦めたくない。

小俣:あえて聞きづらいことを聞くと、全てのリソースをほかの事業に投資するから事業停止という決断がされたらどうしますか?

結城:そしたら起業しますね。会社の優先順位はあって然るべき。必要なものに投資してくれる場所。社長を投資家と見立てると当然。

番匠:僕もそう思いますし、投資家の判断として正しいと思う。決断の時に、このサービスがいけると思わせられなかった、サービスに原因がある。ただ、僕はコーチングのサービス作り自体はやりたいと思うから、ここでできないなら違うところいく。

小俣:では、意思や覚悟の次に大事なものってなんでしょうか。

結城:チームですね。チームのメンタリティを合わせていくということができないと、社会課題を解決することはできませんから。

番匠:ここも結城さんと似ていますね(笑)。周りの人に頼ることかなと。頼る上で大事にしているのが、自分の覚悟に共感してもらえるか。僕の携わるHRの領域はとても儲かる領域ではないんです。だから、何をやるかよりも儲かることを第一に優先しています、という人だと多分お互いにとって頼りづらいので、良い関係で頼りあえるかは大事にしています。

小俣:覚悟やチーム・仲間を大事にするって、他のスタートアップでも言えるといえば言えると思っているのですが、エクサウィザーズならではを考えると、事業の経済的継続性と社会課題の解決の持続性を両立させることだと思っているんです。これらを両立するために意識していることってありますか?

結城:課題の設定方法ですね。今設定している課題は本当に優先的に解決すべき課題なのか、目先の数字だけで判断していないか、そういったところを常に確認して、ビジネス的にも社会課題解決的にもインパクトが大きい課題設定になるよう意識しています。

小俣:働き方みたいな文脈で、お二人の時間の使い方について聞いてみたいと思います。起業した人は、資金繰りと採用が仕事の8割くらいをしめていると思うのですが、エクサウィザーズで働くとなると、何に時間を割く割合が多くなるのでしょう。

番匠:僕のチームは自分以外、エンジニアが二人のスモールチームなので、いわゆるBizDevの領域の仕事にほとんどの時間を使っています。リードの獲得から、プロダクトのデリバリー、カスタマーサービスなど、全部ですね。採用は、採用チームのメンバーが優秀なので、ほとんどお任せしています。むしろ、採用チームの方から提案があることもあり、後手にならないようになっているのはありがたいですね。

資金調達も、月曜日の事業会議で経営者や他のメンバーから事業進捗についてフィードバックをもらう時間が、VCなどに対して話す時間みたいな位置付けかなと思います。なので、むしろ事業作りの時間に8割くらい取れているといえそうです。

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(exaBase 1on1 事業責任者 番匠さん)

小俣:結城さんはどうですか?

結城:不確実をとにかく減らしていくことに時間を割いてますね。一週間のスプリントで良いことも悪いことも含めて、どれだけ不確実なものを確実にできたかを追っています。1日に多い時で12件くらい行っているんですが、どうしたらハンズフリーで売れていく状態にできるのかっていうところを今はフォーカスしてます。

小俣:時間の使い方としては、作っている事業が本当に価値のあるもの中の仮説検証にかなり時間を使えている、ということですね。そろそろ終わりの時間も近づいてきたので、最後にお二人からエクサウィザーズに興味を持っていただいた方に一言づついただければと思います。

番匠:途中で小俣さんがおっしゃっていたことと被りますが、エクサウィザーズに入社するのって、社会課題を解決するコミュニティに参加することなんだと思うんです。一生エクサウィザーズに勤めて、会社のために何かを作ります、という人ではなく、自分のやりたいことを、エクサウィザーズという土台を活かしながらやる人の集まり自分もプロダクトをピボットするかどうか事業会議で話したときに、社長の石山さんから「それが番匠さんの本当にやりたいことなんだっけ」と言われたことがあるくらい、自分のやりたいことを尊重してくれる会社だと思います。社会課題を解決する、という前提の上でやってみたいことがある人はエクサウィザーズで楽しく働けると思います。

結城:結構真面目な話ばかりしましたが、最近バンダイナムコ発の公募プログラム「ガンダムオープンイノベーションプロジェクト」というのがあったんですが、その企画立案に社内横串で盛り上がるような会社です。つまり、面白い事業を構想しているメンバーがいっぱいいるということ。Willが大事だ、という話をしましたけど、一生の仲間づくりというところも含めて、エクサウィザーズは面白い会社ですので、興味ある方はぜひ一度お話ししましょう。

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