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急成長AIスタートアップで活躍する社員が語る、戦略的なファーストキャリアの選び方

エクサウィザーズでは2022年6月29日、「急成長AIスタートアップで活躍する社員が語る、戦略的なファーストキャリアの選び方」というテーマで女性社員3名が登壇するイベントを行いました。

「はしご型」から「ジャングルジム型」へと言われる現代のキャリア形成。
エクサウィザーズで活躍する女性社員はどのようにキャリアのジャングルジムを登ってきたのでしょうか。

就活の時に想像していたキャリアと実際のギャップ、出産前後での仕事観の変化、家族を持ちながら仕事にコミットしていきたい人にとってスタートアップはあり?なし?など、3名それぞれの視点で語り合いました。

●スピーカー
大字 沙織(おおじ・さおり)/  執行役員
新卒で野村総合研究所にアプリケーションエンジニアとして入社し、 銀行向けの投資信託窓販システム開発の経験を経て、PwCコンサルティング合同会社(Strategy&)へ入社。電力・インフラ・消費財・商社業界を中心に、新規事業参入戦略策定、ビジネスデューデリジェンス等に従事。
2018年、エクサウィザーズに参画。産休・育休を経て、2022年4月に執行役員就任。

平木 朋世(ひらき・ともよ)/  社長室
新卒で精密部品メーカーに入社。法務、海外営業(US駐在)、事業企画(海外M&A後のPMI業務)を経験しながら国内MBA修了。総合コンサルに転じ、戦略・実行のコンサルティングに従事しながら2度の産育休を経験。
エクサウィザーズでは全社の経営基盤づくりや採用・組織課題に取り組む。業務外では2017年から中東の教育支援を行うNPOの理事を務める。

松永 百合香(まつなが・ゆりか)/ 採用部
新卒でPwCコンサルティング合同会社に入社し、人事コンサルタントとしてグローバル人事改革、タレントマネジメント、人事制度設計等の幅広いプロジェクトに従事。
エクサウィザーズ入社後は、主に中途採用領域で採用企画・採用活動に従事。本業外でキャリア教育プログラムを提供するNPOやコーチングの活動も実施。

●モデレーター
弓場 朝日(ゆうば・あさひ)/ 採用部
東京大学法学部卒、伊藤忠商事、リクルート、AIベンチャーでシステム開発、BizDev、人事など幅広い職種を経験。フリーランスを経てエクサウィザーズに入社し、採用人事として新卒採用立ち上げを担当している。

エクサウィザーズで活躍する女性社員たち

弓場:まずはそれぞれの自己紹介から始めたいと思います。

大字:2022年4月から執行役員をしております、大字です。大学では機械学習系の研究室に所属し、人工衛星の画像解析をしていました。その後、野村総合研究所にシステムエンジニアとして入社。当時からAIをやりたいと思っていましたが、そこでは銀行システムの保守運用新規開発に数年関わりました。

次に戦略コンサルティングファームに移りました。ブラジルで現地の会社と一緒に水道事業を買収するかどうかの検討をしたり、日本のメーカーの、VRやMR事業への参入戦略を考えたりしていました。

その後3社目としてエクサウィザーズに参画しています。入社したのはちょうど4年前で、1回出産・育休をはさみ、現在は新しいAIプロダクトをつくっていく「exaBase Director室」に所属しています。

平木:平木朋世です。新卒で関西の精密機械のメーカーに入り、法務と海外営業として、シリコンバレーに駐在し、帰国後は事業企画として、海外事業買収後の組織統合・再編の業務を行っていました。経営者の目線を学ぶためにMBAを取得したところ、よりその知見を活かせる仕事がしたいと思い始めて、コンサルタントに転じ、ミドルクラスの企業様向けに戦略策定や実行支援をしました。

そうする中で今度はまた、事業会社の中の人としてやっていきたいと思い始めて。3社目としてエクサウィザーズに入りました。今は社長室で経営基盤の仕組みづくりをしています。コンサル時代に2回、産休・育休を取っており、プライベートではイスラエルとパレスチナの子どもの教育支援を行うNPOの理事を務めています。

松永:採用部の松永です。私は大学時代にフランスに1年間留学経験があります。その中で、生まれ育った日本の課題を解決できる仕事をしたい、特に「人」がポテンシャルを発揮できる社会にしたいと考え、新卒で人事コンサルの会社に入社しました。組織風土の改革やタレントマネジメントなど、幅広い領域で人に活躍してもらうための支援をしていました。

ただ、どうしても第三者の立場であるコンサルは、最後の意思決定権はありませんし、そもそもの問題意識はお客様起点でしかない。そこにもどかしさを感じて、自分で組織を変えていける仕事をしたいと考え、自分が挑戦できる環境があるエクサウィザーズに入社しました。

自分にとって最上級の環境に身を置くことでキャリアが積み上がる

弓場:皆さん2~3社を経験されていますが、働き方として変わったこと、変わらなかったこと、新卒のときに思い描いていた姿とのギャップを伺いたいです。

平木:チームで仕事をすることの重要性は変わらないかなと思います。事業会社での営業でも、その後のコンサルティングの仕事でも、今のエクサウィザーズの仕事でも、1人でできる仕事は基本的にはない。だからチームをどう生かすか、チームの中で自分がどれだけオーナーシップを持てるのかが大事だなと思います。

キャリア自体は変化ばかり、という感じですね。就活のタイミングが不況の時期だったので、働けるだけありがたいという状況で、最初は全然キャリアプランを描かず、とにかく海外で仕事ができることを軸に就活しました。入社後にキャリアを真面目に考え始めてコンサルに転じ、その途中で結婚や出産という予期せぬ出来事が起きて・・・と。

こういうことを経て、想定外のことがあってもとりあえず楽しむ、やりきるというマインドセットと、常に複数の選択肢を持ってキャリアを選ぶようになってきたかなと思います。

社長室 平木 朋世

大字:キャリアとしては私もかなり変わっているのですが、そのときに一番憧れている会社だとか、一番やりたいと思っている方向にある最上級の場所に身を置く。これを引きで見ると転々としているようには見えますが、自分としては積み上がっている。そして一番やりたいことをやっていって気が済んだら、次のステップが見えてくる。だからそのときに一番やりたいと思うことを、まずやることが大事なのかなと思います。

弓場:優秀な人たちの顔ぶれを見て、自分がこんなところに入って大丈夫かなと思うこともあると思いますが、そこを乗り越えるということですか?

大字:そうですね。私はPwCに入ったときも英語は全く話せなくて、めちゃめちゃ苦労しました。それでも一応頑張ってなんとかなりましたし、今の業務では外国籍のエンジニアとのやりとりで英語を使うことも多い環境です。あのとき英語を使えるようになっておいてよかったなと思っています。

松永:私は就活の際は「ありたい姿」「やりたいこと」「環境」の3点で考えました。ただ、まだ働いたことのない状況で「ありたい姿」や「やりたいこと」は想像するしかできないですよね。そのため実際に入社して働いてみて、解像度が上がった結果、エクサウィザーズにジョインしました。観点は変わりませんが、中身がアップデートされ選択肢と決断が変わってくるというイメージです。

人生設計通りにはいかないからこそ、備えと環境選びが大切

弓場:皆さんいろいろな変遷の中でエクサウィザーズを選ばれていると思いますが、その理由を教えてください。

大字:大手企業で下積みから始まって上へ登っていくより、最初から自分でハンドルを握れる仕事をしたいと思ったのがベンチャー企業であるエクサウィザーズに入った理由です。実際に働いてみて、ハンドルは握りまくりですし、全員が自分のハンドルを持って動いていってもらわないと困るという感じです。そこについては入社後のギャップはなかったというか、想像以上でしたが(笑)、選んでよかったなと思っています。

執行役員 大字 沙織

平木:私も大企業を経験して、また大企業に転職するとやりたいことをやるまでに時間がかかるかもしれないなと思ってベンチャーをスコープにしました。いくつかのベンチャーを見る中で、エクサウィザーズには才能あふれる人が多かったのが、入社理由です。環境としてもエクサウィザーズはフラットですし、「こういうのどうかな?」という提案も受け入れてもらえる環境です。

松永:私も同感です。今は年齢など全く関係なく意見を言える環境ですね。社員数も300人を超えていますが人数に対して多くの事業部があるので、必然的に1人ひとりの裁量が大きくなってきます。また、やりたいことがあるならそれを後押ししてくれる組織風土もあります。

弓場:中途入社者が多いと、お互いに年齢があまり関係なくなりますし、グローバルエンジニアも多いので、考え方や働き方が違って当たり前、同調圧力も働きづらい。こういったことが、組織のメカニズムとしてあるのかなと思っています。

次に、女性としての人生設計とキャリア形成について伺いたいです。

平木:私は就活時に、結婚なんて自分の人生設計にほとんどなかったです。結婚後も子どもを持つことがそんなにリアルに考えられていなくて。そういうことはタイミングもあるので、人生設計通りに得られるものではないですが、そのときのために強みの棚卸しをしておくとか、キャリアの選択肢を持っておくとか、信頼貯金を貯めておくといった備えはできると思います。

でもたとえば、「もしかしたら来年結婚するかもしれないから異動の希望を出すのはやめておこう」みたいなことはおすすめしません。実際どうなるかわからないよというのが正直なところです。

大字:私は女性に限らず、自分の事情を考慮してくれる人と一緒に働くことがまず1つ大事なことだと思います。結婚や出産がなかったとしても、家族含め人生は何があるかわかりません。プライベートを全部明かす必要はありませんが、相談できて、必要な部分は加味してくれるような人たちと仕事をすること。

あとは、「こうしていきたい」という要望を持たないと他の人が配慮するにもできないので、自分の意思を持って相談したりお願いしたりできるマインドを持つことも大事だなと思っています。私は執行役員ですが時短勤務です。それも自分から「9~16時の勤務でお願いします」と言ってOKをもらえたので。

弓場:自分からSOSを出すことは大事なスキルですね。

松永:言いやすい環境を選ぶというのは大切ですよね。今のエクサウィザーズは子育て世代が多いこともあり、社員同士が配慮するのが当たり前な文化になっています。子育てに限らず、個人的な趣味等の時間もカレンダーでブロックされている状態(=予定が確保されている状態)は良いなと思います。

弓場:プライベートな予定がオープンに見えている人も多いですし、オープンにしていても何か突っ込まれたりしない安心感はありますね。

「将来起業を考えている」は採用側にどう映るのか

弓場:ここからは、視聴者の方からの質問をピックアップしていきます。「就活のときにやってよかったこと、やればよかったと思うことはありますか?」。松永さんどうですか?

松永:個人的には2つあります。1つはインターンでいろいろな企業を見てみること。働く解像度を上げる意味で、実際に社員がどう働いているか見たり、体験したりするとイメージが湧きやすいです。もう1つはそれに付随しますが、いろいろな企業の人に会うことは大事だと思います。多様な企業の社員にいつでも会える機会は就活生の特権だと思うので、ぜひいろいろな人に会ってみてほしいです。

採用部 松永 百合香

弓場:「どのように自分の強みを見つけていけばいいでしょうか?」。平木さん、大字さんどうですか?

平木:強みは、自分だけで考えるよりも、誰かからの意見から認識していくものかな。「うすうす自分でも得意と思っていたけれど、他の人から見てもそうなんだ」という裏付けをもらうような形がいいと思います。

大字:私は面接官をすることがあるのですが、新卒なら強みと弱み、中途なら得意な仕事と苦手な仕事を聞くようにしています。なぜかというと、面接時の会話の中で、人柄がいいとかパッションがあるといったことはわかりますが、どんな能力を持っていてどんな働き方が合う人なのかは捉えづらいからです。それをピュアに「知りたい」だけなので、第三者視点で答えてもらえると、面接官の意図と合うと思います。

弓場:大字さんに質問が来ています。「ビジネス職を考えています。AIやプログラミングの経験がないのですが、重要な点は何でしょうか?」

大字:プログラミングの知見なくビジネス職で働かれている方はたくさんいらっしゃいます。必要なことは、DXやデジタル化をしていくときに、「AIやテクノロジーを手段として何ができるのか」を知っておくこと。あとは業務の中で一緒に学んでいただく感じになると思います。

弓場:次の質問で、「将来転職することを前提に入社を希望する就活生は、採用側から見てどのような印象ですか?」というものがあります。

まず私から回答させてもらうと、基本的に、優秀な人が長く働いてくれることが会社としては一番ハッピーなことです。しかし、ここを自分の武器を調達するステップとして位置づけて、その先の自分の野心や目標達成に向かって力をつけていくという考え方を、エクサウィザーズでは全然ネガティブに捉えていません。

採用部 弓場 朝日

松永:就活はお互いの見極め作業だと思うので、これを話したらNGということは基本ないと思います。自分の意思として起業を考えているなら伝えていいと思いますし、仮にそれが難しい環境であればマッチしないのではないかと思います。

新卒に対しても期待値が高いからこそアントレプレナーシップが養われる

弓場:皆さんは、今就活をするとしたらどんなところを選びますか?また、ファーストキャリアでエクサウィザーズを選ぶことの良さをどう考えますか?

平木:大企業は新卒社員の人数も多いですし、育てるゆとりもあるので成長をゆっくり待ってくれる環境ですので、そういう環境を望む人もいるかと思います。一方エクサウィザーズは、新卒でも早急に立ち上がってもらいたいし、ちゃんとバリューを出してもらいたい。速いスピードでの成長を期待されています。あと、とにかく優秀で、人柄もいい人が揃っていると思います。

弓場:私も、「優秀さと優しさがこんなに高い次元で両立するコミュニティって存在したんだ」と感じました。また、エクサウィザーズは新卒で入った方でも初日の夕方にはプロジェクトミーティングに入っているとか、翌週にお客様と会っているといったことが珍しくありません。失敗を恐れない方や、早く現場に立ちたい方にはこれ以上ない環境です。

大字:女性でもエンジニア職でもビジネス職でも、アントレプレナーシップは醸成されていくだろうと思いますね。松永さんも言っていたように、300人規模でこんなに大きいことをやらないといけないのか、どうしようみたいな局面がたくさんあるので、全員が事業家である必要がある。また、新卒でベンチャーに入ったからといって、採用市場で評価が低くなることはあまりないのではないかと思います。

松永:私は今仮にもう1回就職活動をするとしたら、当時の自分と同じ選択はたぶんしません。少し小さな組織で、自分のやりたいことや意思を実現できる確率が高いところを選びますね。どこを選ぶにしてもリスクはありますし、選ぶことは同時に何かを捨てることでもあるので、そのときベストだと思う選択をするようにしています。

エクサウィザーズでは一緒に働く人を募集しています。興味のある方は是非ご応募ください!


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