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今、新卒に戻れるなら、ファーストキャリアはこう選ぶ!東大出身メンバー座談会

東大生の卒業(修了)後の進路は様々だが、大多数は官公庁や企業への就職となっている。企業の選択肢としては学生人気の高い商社や、日系/外資系コンサルティング会社をはじめとする大企業、有名企業が名を連ねている。

現在エクサウィザーズに所属する東大出身メンバーは、新卒時にどのような就職活動をしていたのか。5名のメンバーが座談会を通して、新卒就活へのアドバイスやベンチャー/スタートアップの可能性を語る。

◾️ プロフィール
弓場朝日(ゆうば・あさひ)

東京大学法学部卒、伊藤忠商事、リクルート、AIベンチャーでシステム開発、BizDev、人事など幅広い職種を経験。フリーランスを経てエクサウィザーズに入社し、採用人事として新卒採用立ち上げを担当している。

松村将生(まつむら・まさお)
東京大学法学部卒、早稲田大学大学院法務研究科修了。2013年よりTMI総合法律事務所にて弁護士として勤務開始(新65期)。2015年~2017年、内閣府知的財産戦略推進事務局に出向し、「新たな情報財検討委員会」など、AIの知的財産制度上の取扱いの検討を担当。2019年、エクサウィザーズに入社。

中里静(なかざと・せい)
東京大学法学部卒、PwCアドバイザリー合同会社にて製造業を中心とした窮境企業の事業再生に関与したのち、2019年にエクサウィザーズに入社。社長室、経営企画として、事業計画策定、IPO対応などを担当。

根本卓(ねもと・たく)
東京大学法学部卒。エムスリーにてデジタルマーケティング、ドリームインキュベータにて新規事業戦略立案を実施し、2019年にエクサウィザーズに入社。Care&Med Tech事業部として、製薬会社を中心に医療/介護領域のDX/AIの支援に携わる。

松本知也(まつもと・ともや)
東京大学農学部卒、同大学大学院学際情報学府修了。学部生時は理研AIPにて研究補助のアルバイトを行い、大学院時はDeNA、Preferred Networksでインターンも経験。2020年、新卒でエクサウィザーズに入社。現在は構造化データギルドのMLEとしてCareMed領域の事業に携わる。

官僚志望、商社、IT、弁護士事務所……個性豊かなファーストキャリア

まずは、新卒での就活を行っていない松村さん以外のメンバーそれぞれに、自身の就職活動を振り返ってもらった。最初は、エクサウィザーズに新卒入社した松本さんだ。

松本「もともと大手に行きたいという気持ちがなく、修士1年の頃、興味のある機械学習関連企業でインターンやアルバイトをしながら候補企業を決めていきました。就職活動として選考を受けたのは、エクサウィザーズを含めて3社ほどしかありません。エクサウィザーズは技術力に加えて、ビジネス職の方々もレベルが高く、事業のイメージを持つことができたので入社を決めました」

今回の座談会メンバーの中には、当初官僚志望だった人もいる。

弓場「私は外務省志望でしたが、試験まで至りませんでした。3年秋に少し企業も見ておこうと説明会に参加したところ、企業でビジネスに関わった方が制約なく挑戦できそうだと思い、切り替えました。なので、インターンの時期は逃してしまいましたが、新卒でのキャリアは商社を選びました。最終的に、優秀で個性的な人が集まっていること、自然体で働けそうだと選考を通じて感じたことなどが決め手になりましたね。特にスペシャリティを持っているわけではなかったので、どちらかというと会社のブランドを重視する守りの考え方だったと思います」

就活当時を振り返る中里さん(写真左)と弓場さん

BizDevの根本さんは、就活の王道ともいえる道を歩んだ。

根本「僕は、みんなが受けているような商社やコンサル、不動産などを一通り受けつつ、最終的には医療関連のIT企業に入社しました。選択基準としては、市場として成長していること、会社として一定の規模があること、その中で最先端の技術を使って変革を起こそうとしていることなどでしたね」

今、新卒に戻れるならここを重視してキャリアを選ぶ

10年前にはエクサウィザーズをはじめ今のようなスタートアップがほとんどなかったが、今は選択のバリエーションが広がっている。今の時代にもう1度、大学生に戻って就活できるなら、彼らの選択は変わるのだろうか。

中里「反実仮想的ではありますが、就活の前に、今高校生なら理系を選んでいただろうと思うことがあります。先日の東大入学式における総長式辞で述べられていたように、最近の環境変化には目を見張るものがあります。取り巻く環境によって志向性が大きく変わるのだとすると、きっと当時とは異なる発想で選択をしているのではないでしょうか」

松村「家族を持った今だから思うことかもしれませんが、ライフステージの変化に対して理解がある企業かどうかは大切ですね。エクサウィザーズが良いなと思うのは、例えば、子育ての時間を考慮して会議の予定を柔軟に決めていくなどの配慮がお互いになされていることです。同じライフステージの人がマネジメント層にも多いということもありますが、働きやすい環境作りを意識していると思います」

弓場「今は子育てだけでなく、業務外での勉強やダブルワークなど、生活のバランスや事情がさらに多様化しているので、より個人にとって働きやすい環境が増えていると思います。特にエクサウィザーズはグローバルメンバーが多いこともあり、ダイバーシティを尊重するカルチャーが豊かだと感じますね」

松本「私は3年前とそんなに変わらない、あるいはもっと、ベンチャーやスタートアップを選ぶ動機が強くなるかなと思います。特にCOVID-19をきっかけに2年前からリモートワークが主体となり、この座談会もリモートで参加しています。現在では原則出社に戻っている企業もあるようですが、私はこうした柔軟な働き方ができないところは、これからは選びにくいなと感じます」

根本「僕も原則出社のところには行けないですが、市場における成長性を重視するという面ではそんなに変わらないと思います。実際に働いてみても伸びしろがあることは重要です。成長している環境では、余計なことを考えずシンプルに事業に打ち込める。これは今も重要な観点です」

松村「弁護士の場合、東大卒の方だと大手の五大法律事務所から順番に受けていく傾向にあります。僕が新卒で大手事務所に入って良かったと思うのは、『一流の仕事』を間近で見られたことです。とはいえ、今では弁護士業界の選択肢も広がっていて、大手に行かないとその経験を得られないわけではありません。例えば、大手出身で若手〜中堅バリバリの弁護士がやっている事務所や、大手から事業会社に転身された弁護士の下でも、『一流の仕事』を見る機会があるといえるからです。エクサウィザーズもそれと同様、様々な会社で経験を積んだ優秀な人たちが集まってきているので、大手や他の事業会社を経由しなくても高いクオリティを感じられる環境にあるといえます」

弓場「確かに各領域のトッププレイヤーが集合している感じがします。その意味では、一流の経験や知見を最短経路で得られる美味しい環境ですよね」

このように、皆が口を揃えるのは、柔軟な働き方ができることに加えて、会社のブランドというより一流の人と働けることを要件としたキャリア選択だ。

企業選びについて語る根本さん(写真左)、松村さん

企業選びのリスクとリターンをどう捉えるか

とはいえ、ブランド力のある大企業には、その後の転職のしやすさや給与水準の高さ、すぐには会社が傾かないという安心感がある。そのため一般的にベンチャー/スタートアップ企業への入社はファーストキャリアとしてはリスクが高いと考えられてきた。しかし、昨今では、環境変化が進み、通り一遍のイメージで捉えることの方がむしろリスクとなる。

根本「将来起業したい人にとっては、大企業に入って安心を買うことの方がリスクになることもありますし、役割が固定されていないベンチャー企業の方が向いてることもあります。とは言え、やみくもに零細企業に行くことはまた違っていて、僕はある程度の安定性があって成長性もあることを重視すると思います。人によってリスクとリターンのバランスは違うので、そこを考慮して選んでいく必要があると思います」

こう根本さんが言うように、何をリスクと捉えるか?という自分なりの軸を持って企業を選ぶことが重要だ。リスクを判断するポイントについて、それぞれこう述べる。

中里「何もないところから大きくなっていく過程そのものがスタートアップで働く最大の魅力であると私は考えていますが、選択によってはその魅力を享受できないリスクもあります。だからこそ、リスクを最小限に抑えるために実績と将来性でジャッジすることは必要です。実績とは売上高が伸びているかどうか、将来性とはまさに社員の方がどういう方か、と整理できるのではないでしょうか。後者に関して、自分が魅力に感じる社員がいるということそのものもそうですが、どういう方がその会社に一定期間ベットする意思決定をしたのか、というのは有用な判断材料でしょう」

松村「エクサウィザーズはDeNAで上場を主導した春田さんがいて、エクサウィザース自体も昨年上場している。会社としての安心感はありますね。そうして外側がしっかりしていることがわかったら、あとは中との相性なので、多くの社員と積極的に話をして合うかどうかを測っていただくだけだと思います」

かつては大企業からベンチャーへの転職はできても、その逆は難しいという雰囲気があった。ただ最近では、ベンチャーで新規事業開発などを行ってきた人が大企業に転職するケースも珍しくない。実際にエクサウィザーズから大手商社のデジタル部門へと転職をしていった人材もいる。

また、ベンチャー企業はストックオプション付与だけでなく、給与水準そのものも上昇傾向にあり、好待遇という企業も増えている。徐々に大企業との垣根はなくなってきており、IT/AIというホットな領域ほど、人材の流動性が高まっているのだ。

限られたリソースで新しいものを生み出すマインドセットが身につく

では、実際にエクサウィザーズで活躍できる新卒/若手人材とはどういうものか。

弓場「いわゆるWill・Can・Mustのバランスでいえば特にWillを重視する風土があると思うので、やりたいと手を挙げればいくらでもチャレンジできる成長環境があります。逆に受け身のスタンスだと、右往左往してしまうと思います」

根本「例えるなら、『三遊間のボールを喜んで拾いに行く人』です。新しいことをやろうとすると高い確率で失敗しますが、それでも拾いにいくマインドを持っていること。また、そうしようとすると、自分の領域だけではできないことだらけなので、社内だけでなく外部の方など多様な人と連携していく必要があります。だからどちらかというと、『スタンドプレーをしたい人』よりは、『協力して課題を解決していける人』がマッチしていると思います」

松本「私の入社当時はまだ新卒入社が限られていたため、上長が毎週1on1を組んでいろいろ話をしてくれ、あとはプロジェクトに入って他の人との連携を通して経験を積んでいく感じでした。現在は本格的に新卒採用を行っているので当時よりも育成環境が整えられていっていますが、それでもやはり大企業のような特別手厚い研修などの体制を求める人には厳しいかもしれません。逆に、やりたいことがあって、それを突き詰めていける人だと、周りもいろいろ手助けしてくれて楽しいと思います」

オンラインでインタビューを受ける松本さん

中里「エクサウィザーズに新卒入社するメリットは、『リソースが限られている状況が普通だという感覚で働けること』ではないかと思います。大企業やプロフェッショナルファームと比較するとどうしてもリソースに制限があるなかで、いかに『今あるもの』の中で新しいものを生み出すかというマインドセットが養われます。将来起業を考えている人にとっては、リソースが潤沢だったところからのギャップはそれなりに大きいはずなので、『ない』ことを前提とした思考法を獲得していることは強みにもなります」

最後に、エクサウィザーズを就職先候補に考える人へのメッセージを語ってもらった。

弓場「今のBizDevメンバーはコンサルファーム出身者の方が多い状況ですが、今後、新卒からスタートアップでBizDevを担う人が増えてくると、既存メンバーにとっても刺激になりますし、会社に変化をもたらしてくれると期待しています。キャリアとしても、コンサルティングだけでなく、その先に生かせる多様なスキルを身につけられるのではないでしょうか」

根本「自身の強みを考えるとき、T字型を意識してもらいたいですね。技術にめっぽう詳しいということも大事ですが、エクサウィザーズのBizDevであれば、ドメイン知識にも突き抜けてもらいたいと思っています」

松本「エンジニアが新卒で入っても皆さんいろいろな面で手助けしてくれますし、何かの領域を極めたいという気持ちがあればうまくいきます。あまり気負わずに来ていただくのがいいと思います」

幅広く裁量権を持ってチャレンジできるベンチャー/スタートアップとしての特徴と、一流の人材が集う上場企業としての特徴を併せ持つ点がエクサウィザーズの大きな魅力だ。社会を変えたいという強い思いを持つ人や、成長を求める人のファーストキャリアとしてふさわしい環境といえるのではないだろうか。

エクサウィザーズ では一緒に働く人を募集しています。興味のある方は是非ご応募ください!

(撮影の時のみマスクを外しています)

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