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UXデザイナーがAI市場で奮闘している話

このアドベントカレンダー(概念)は、株式会社エクサウィザーズの子会社であり、生成AIサービスの開発や販売に特化した株式会社Exa Enterprise AIについて、各メンバーがリレー形式でそれぞれのミッションや想いについて執筆するものです。

今回、新規事業・exaBase 生成AIがサービスリリース開始1年でARRが約9億円規模に到達し日本屈指のスピードで成長するSaaSとなったこと、そしてデロイト トーマツ ミック経済研究所の「法人向け生成AI導入ソリューションサービス市場動向  2024年度版」に関して2023年度のマーケットシェア1位を獲得したという、2つの素晴らしい成果も祝して、各メンバーが記事をお届けします。プロダクトやメンバーの魅力をより多くの方に知って頂けましたら幸いです。

前回は、マーケティンググループ・矢吹さんの「生成AI市場でのマーケティング」に関する記事でした。今回は、UXデザイナー・佐々木が執筆させて頂きます。

株式会社Exa Enterprise AI デザイングループ・佐々木 千高

UI/UXデザイナーへの転身。急成長するAI市場での日々の挑戦

私は、2017年に新卒でソーシャルゲーム開発会社に入社しました。アートディレクターとして複数の新規スマホゲームの開発に携わり、初期の企画設計からチーム構築、アセット制作まで幅広く業務を担当しつつ、デザイン組織の拡大に伴った文化の形成や若手デザイナーのマネジメントにも注力していました。

その後、ソーシャルゲーム業界の成熟と自身のキャリアの方向性を見つめ直し、プロダクト開発におけるUI/UXデザイナーに転身し、スタートアップ2社に従事しました。

1社目では、BtoB資金調達マッチングプラットフォームの開発に携わり、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)の検証からリリースまでを一貫して担当。ユーザーの課題に応じた最適なデザイン提供を目指し、ユーザー体験の向上に努めました。

2社目では、宿泊予約サービスの企業で、主にBtoC向けアプリの開発・グロースを担当し、使いやすく魅力的なインターフェースを追求しました。

2024年6月から株式会社エクサウィザーズに入社し、現在は子会社Exa Enterprise AIで『exaBase 生成AI』のUI/UXデザインを担当しています。

現在、エクサウィザーズの子会社であるExa Enterprise AIにて、主力プロダクトである『exaBase 生成AI』の開発にUI/UXデザイナーとして携わっています。

具体的な業務としては、企業の情報システム部や活用推進担当者が利用する管理者画面やユーザー向け画面のUI/UX改善を進めるほか、今後の機能拡充に向けてプロダクトマネージャーやCSチームと連携しながら、ユーザーヒアリングや定量調査などのリサーチを行っています。画面を設計するだけでなく、プロダクト全体の体験を設計することがミッションとなります。

今年の6月に入社したばかりでまだ駆け出しですが、急速に進化するAI市場において、お客様のニーズに応えるため日々試行錯誤を繰り返しています。

継続的な価値提供へのチャレンジ

生成AIプロダクトのUI/UX設計においては、業界の急速な進化の中で価値をお客様に届けることが最大のチャレンジです。他社AIプロダクトや市場動向を素早くキャッチアップする必要があり、ユーザーヒアリングからリリースまでの期間が長引くと、ニーズがすでに変化している場合もあるので、スピード感を持って対応することが求められます。

そのため、定性調査を行う際のインタビュー内容や実施後の分析で時間がかかる部分を洗い出し、生成AIを活用した時間短縮を試みています。また、画面設計の際も、要件をAI上で入力して簡易イメージを作成した上で本作成に入るなどのトライをしています。

また、競合が増加する中で単に現在のトレンドに対応するだけでなく、中長期的な視点での強みや戦略を見据えたUI/UX設計が必要です。短期的なニーズに応えるだけではなく、長期的な価値を提供するための設計が求められるため、そのバランスが大きなチャレンジとなっています。

多角的な連携による課題発見

PdM(プロダクトマネージャー)やエンジニアとの協業については、最近スタートしたのですが、Discovery(模索)フェーズとDelivery(運用)フェーズに分けて進行しています。

Discoveryフェーズでは、潜在的な課題を探索するために定性・定量調査を行い、ビジネスサイドやカスタマーサクセスのメンバーとも連携し、まだ形になっていないアイデアを模索しています。

この段階で意識しているのは、ビジネスゴールに基づいてPdMと協力し、カスタマージャーニーやユーザーリサーチ・ヒアリングを通じて改善すべきポイントを具体化し、市場や競合の調査を踏まえながら進むべき方向性を明確にしていくことも重要視しています。これにより、UX面で必要な情報の精度を高めています。

Deliveryフェーズでは、形になったアイデアを実装し、実際にお客様に提供する段階となります。このフェーズでもPdMやエンジニアと密に連携しています。特に意識しているのは、外国籍の方など多様なバックグラウンドを持つメンバーが多いため、ニュアンスだけでなく具体的なUIをFigma上で作成し、操作可能な状態にしてコミュニケーションを取ることです。

これにより、ユーザー視点でのフィードバックをもらいやすくなり、効果的にプロジェクトを進められると感じています。

ユーザーヒアリングでの前向きなフィードバックが、やりがいに繋がる

エクサウィザーズに入社してテンションが上がったのは、事業や市場が急速に成長しているタイミングなのもありますが、多くのお客様が意欲的である点です。

ユーザーヒアリングを依頼した際には、ほとんどのお客様が快く協力してくださり、ユーザー会でもアイデアや要望が次々と寄せられるなど、熱量の高さが感じられる場面が多々あります。厳しいお声をいただくこともありますが、こうしたお客様とのやり取りは、大きなやりがいとなっています。

また、私自身も日常的にAIを活用していることから、お客様の立場に立って改善ポイントを考えることができ、それが仕事の面白さにもつながっています。BtoB向けのプロダクトで特殊な業界やドメインの場合、どうしてもお客様の視点に立つことが難しいことがありますが、自社プロダクトを自分自身も1ユーザーとして使いながら改善点を見出せるのは貴重な体験です。

成長する市場の中で、日々チャレンジを楽しみながら、自らのスキルアップにもつなげられる環境が整っていると感じています。とはいえAI市場はまだまだ新しいですし変化が早いのでそこに食らいついたり、目指す方向を決めていくのはチャレンジングです!

UXリサーチを重視したプロセス

現在、主にexaBase 生成AIを担当しながら他のプロダクトも同時に手がけているため、正直大変です(笑)。デザイナーチームでは、毎週1on1を実施しお互いの進捗やリソース状況を確認しています。もしリソースが不足している場合は、連携してサポートし合う体制を整えています。

特にAIプロダクトにおいては、本質的な課題解決とプロダクト改善を重視しており、そのために必ずUXリサーチを実施してからUIに反映するプロセスを取っています。生成AI市場は急速に進化しているため、このリサーチ段階をしっかりと踏むことで、確実にポジションを確立していくことが重要だと考えています。時間はかかりますが、このアプローチが最も効果的だと信じ、日々業務に努めています。

スキルアップの面では、先述していますが市場の変化が早いため、リサーチの工数を生成AIで削減することや、デザイン作成フローを生成AIで一覧化し、それを叩きにステークホルダーと具現化したりしています。

実際にお客様に届ける画面を作る時は、全社で共通のコンポーネントがあるので最大限活用しつつ、どうしても出てしまうプロダクト依存の部分は新たにコンポーネントを作成するなどで、スピードを落とさず推進を図っています。

AI市場の成長を見据えた挑戦

今後、エクサウィザーズで挑戦したいことは沢山ありますが、特にAI市場を1爆発的に成長させるプロダクトの開発に貢献するため、徹底したユーザーファーストのアプローチを実践したいと考えています。BtoC市場と比べてBtoB市場では顧客との距離が比較的近いとはいえ、さまざまな業界や職種、バックグラウンドを持つ方々にexaBase 生成AIを活用していただくには、使いやすさを追求することが重要です。

大規模なエンタープライズ企業に利用していただけるのは非常にありがたい一方で、多様なフィードバックが寄せられるため、本質的な価値を見極める難易度は高いなと感じています。目に見えるデザインや機能の改善だけでなく、UXリサーチを通じてお客様のインサイトを見つけ出し、プロダクトの改善に繋げていきたいと日々考えているため、今後もこのような挑戦を通じて、さらに多くの価値を提供できるプロダクト作りに貢献したいです!

AIプロダクトのデザイナーとして、目まぐるしく変化する市場にくらいつきながら奮闘している様子を生成AIに画像生成してもらいました!

エクサウィザーズでは現在、UXデザイナーを積極的に募集しています!生成AIが注目を集める中、当社ではその技術を使いながら、社会課題の解決に取り組むAIプロダクトを手掛けています。AIに関する知識はもちろん、社内には博士号を持つマシンラーニングエンジニアも在籍しており、彼らと一緒に働くことでAIの仕組みや技術を深く学ぶ機会も多いのが特徴です。

実際にAIを使うのと、AIプロダクトを開発して提供するということは大きな違いがあり、仕組みや裏側を理解できる機会は非常に貴重だと思っています。

また、エクサウィザーズはパパママが多く在籍しており、子育てに理解のある働きやすい環境が整っており、柔軟な働き方ができる点も魅力です。このような環境で、自分のキャリアをさらに成長させたいと考えている方には、ぜひチャレンジしていただきたいです!

次回は、カスタマーサクセス・竹沢さんの「エクサウィザーズと出会ってワクワクが止まらず転職してしまった話」です。お楽しみに!

この記事を読んで、当社に少しでも興味を持ってくださったら、以下のツールからカジュアル面談も可能です。AIのレコメンド機能を利用して、面談相手を見つけてみてください。(AIのレコメンド機能だけを楽しみたい方もぜひ!)


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