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【サマーインターン体験記】機械学習エンジニア@画像処理

ENGINEER SUMMER 2021 INTERNSHIPの参加者、
朱さんがインターン体験記を書いてくださいました!
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◆自己紹介

東京大学 情報理工学系研究科 博士一年の朱 冠肇です。

◆インターンに参加しようと思ったきっかけ・決め手

最初に応募サイトのインターンシップの説明を読んだとき、とても面白くて有意義なトピックだと思いました。現実の社会問題を観察し、解決しようとする会社の情熱が伝わってきます。また、説明に書かれている必要なスキルについて自分は概ね満たしていたので、おそらくこのプロジェクトに挑戦できるだろうと考えました。大学で研究するテーマとは全く別ですが、異なる視点からエンジニアとしての総合力を高める機会になるかもしれません。そんな期待を込めて、今回のインターンに応募しました。

◆5週間で取り組んだこと

テーマは、河川監視カメラの映像から増水危機を示すシステムを構築することでした。自分は、主にデータ生成と増水危機の特徴抽出に取り組みました。仕事の内容は、時間順でいくつかのステージから構成されています。全体的に問題定義、要件制定、モデル実装、特殊改良、チームワークなど総合的な能力が試されました。

(1)問題を定義して分解し、スケジュールに合わせてリスケールする。また、潜在的な難点を議論し、それを解決できそうな手法を検討します。
(2)適切なデータセットを収集し、関連する文献も探ります。
(3)データの取得が困難な特定画像については、生成モデルを用いて適切な画像を生成します。そのためいくつかの手法を試み、タスクに基づいて改良します。
(4)特徴抽出層が他モダリティのデータからの情報を活用できるように、ラベルなしでモデルを訓練するプロキシタスクを設計します。
(5)チーム内での成果の統合

◆印象に残っていること

インターン中は、メンターやチームメイトとの接触が中心でした。誰もがフレンドリーで、メンターの加藤さん・福原さんは私たちにポジティブなフィードバックを与え、士気を高めるのが上手でした。チームメイトは、日本語が上手ではない私にとても親切にしてくれて、理解できるように時々英語を使ってくれました。仕事に関して、メンターは「大胆に、思い切ってやってみましょう」と励ましてくれて、また適切なタイミングで重要な質問をすることで私たちに考えさせ続け、開発の方向性をより明確にしてくれました。時折、ギルドメンバー(※編集注:ギルドとはエクサウィザーズのMLEチーム体制)やコンサル担当、法務担当者などとのミーティングでは、大学ではあまり経験できない実践的な体験をすることができました。
また、直接会って話す機会の少なさを補うために、人事担当者が積極的に様々なテーマのミーティングを企画してくれました。このような熱意は非常に驚きであり、感謝しています。最後に特筆すべきことは、ほとんどリモートであるため、オフィスにいた日は数日しかありませんが、その活発なオフィス環境では特にあっという間に時間が過ぎていく印象を受けました。

◆気づき・学び

1つ目に、社会問題の解決と論文上の技術とのギャップを改めて体感することができました。2つ目に、開発スケジュールを適切に計画する能力の強化ができました。適切なツールを使い、何をすべきかを正しく選択できることの重要性を再認識しました。けれども、誤った方向に暴走しすぎるとメンターが修正してくれたので、心配は要りませんでした。
様々な専門を持つ人々と交流することで、自分の向上心をさらに高めることができたと思います。短い間ですが、業界やケースの成り立ちを垣間見ることができ、私のキャリア目標にとって良い参考と見習いの機会になりました。
当初の目標を完璧には達成していませんが、今後の方向性がより具体的に見えたことで、実りの多い夏となりました。

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