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エクサウィザーズでの成長と挑戦のリアルストーリー

このアドベントカレンダー(概念)は、株式会社エクサウィザーズの子会社であり、生成AIサービスの開発や販売に特化した株式会社Exa Enterprise AIについて、各メンバーがリレー形式でそれぞれのミッションや想いについて執筆するものです。

今回、新規事業・exaBase 生成AI事業がサービスリリース開始1年でARRが約9億円規模に到達し日本屈指のスピードで成長するSaaSとなったこと、そしてデロイト トーマツ ミック経済研究所の「法人向け生成AI導入ソリューションサービス市場動向  2024年度版」に関して2023年度のマーケットシェア1位を獲得したという、2つの素晴らしい成果も祝して、各メンバーが記事をお届けします。プロダクトやメンバーの魅力をより多くの方に知って頂けましたら幸いです。

前回は、法人向けChatGPT「exaBase 生成AI」のハイタッチCS・竹沢さんの記事でした。今回は、機械学習エンジニアのちょうが執筆します。

株式会社Exa Enterprise AI AI戦略グループ 機械学習エンジニア・ZHANG Zhanhang

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AI戦略グループへの配属。新卒機械学習エンジニアとしての一歩

まずは、自己紹介をさせてください。私は中国出身で、西安理工大学に通っていました。中学生の頃にボカロが好きになったことをきっかけに、大学では「デジタルメディアテクノロジー」を専攻し、主に「ゲームデザイン」、「3D動画・モデルデザイン」、「メディア情報処理」などの課程を履修しました。

深層学習アルゴリズム、特に音声に関する研究を追求しようと、大学卒業後、日本に来ました。一年半ほど日本語学校で日本語を学び、大学院ではJAISTに進学しました。そこでSakti先生(現NAIST教授)の指導の下、「深層学習に基づく感情音声変換」に関する研究を行いました。

そしてエクサウィザーズの冬期インターンシップに参加し、画像ギルドの下で「コンクリートパターンの生成」に関する業務を経験した後、2024年4月に新卒として株式会社Exa Enterprise AIに入社。AI戦略グループに配属され、機械学習エンジニアとして働いています。

エクサウィザーズの魅力は、高い技術力と知識共有の文化

私は深層学習に興味を持っているため、AI業界の企業で機械学習や深層学習に関する業務に携わりたいと考えていました。新卒の機械学習エンジニアを募集している企業は非常に少ないため、エクサウィザーズから内定をいただいた際には、ほとんど迷わずに承諾しました。

さらに、冬期インターンシップに参加した際、エクサウィザーズのエンジニアたちが非常に高い技術力を持っていることを実感しました。例えば、彼らは最新のアルゴリズムや技術を積極的に採用し、実際のプロジェクトに応用しています。また、社内では技術共有の文化が根付いており、エンジニア同士が知識や経験を交換する場が多く設けられています。こうした環境は、私の成長にも大いに寄与すると感じました。

このような優れたチームと共に働くことで、より良い成果を出せるとともに、自分自身の技術力も向上すると確信しました。これが、エクサウィザーズをファーストキャリアとして選んだ決め手です。

エクサウィザーズに入社して最初の3ヶ月間は、主に新卒ハッカソン研修に参加し、「マルチモーダルRAG」をテーマにユースケースの分析や機械学習システムの開発を行いました。また、exaBase 生成AIの開発に携わり、「プロンプトカテゴリー分けの精度検証・精度向上」や「生産性向上の幅分析」などの業務を担当しました。

現在は、exaBase 生成AIの開発成果を実装するために尽力しています。また、exaBase IRアシスタントの面談議事録において話者分離機能の要望が強いため、その機能の検証と実装を進めています。話者分離機能は、発言者ごとに音声を分けることで、会議や面談の内容をより正確に把握する利点があります。これにより、議事録の作成が効率化し、発言内容の誤解や記録漏れを防ぐことができます。

エンジニアに求められる、多面的なスキル

入社後にエクサウィザーズの社内ツールを知り、その便利さに驚きました。例えば、exaBase StudioやExaWizards Shelfはエンジニアにとって非常に有用です。また、毎週開催される社内勉強会では、最新のAI知識だけでなく、ソフトウェア開発やビジネスに関する知識も学ぶことができ、自分の成長に大いに役立っています。

入社前のインターンは画像ギルドで業務を行っていましたが、入社後はExa Enterprise AIに配属されました。Exa Enterprise AIではプロダクト開発のスピードを上げるために、モデルの学習やファインチューニングを行わないことが大きなイメージギャップでした。また、機械学習エンジニアでもソフトウェア開発技術が重視される点も、想像以上に重要でした。

「プロンプトカテゴリー分け」については、ChatGPTのAPIを使用してユーザーのインプットを分類しました。しかし、モデルの勾配がわからないため、どのようにして精度を向上させるかが難しい点でした。そのため、自分でデータをアノテーションし、プロンプトを調整しながら、Confusion Matrix(混同行列)の結果を分析する手法で精度向上を試みました。これは最も工夫している点でした。

また、exaBase 生成AIではコーディングの構築が非常に複雑であることです。特に、フロントエンドとバックエンド技術に詳しくないため、コードを読むことと理解することに工夫が必要でした。

研究から実務へ。音声技術の実践的応用

今やっている「話者分離の概念検証」は、一番テンションが上がった仕事です。

大学院で音声関連の研究をしていたため、音声の話者分離を担当する際に親近感を感じました。論文調査から始め、実装を進めながら、精度と推論速度を上げるためにグループメンバーと議論し、慶応義塾大学の高道先生とも相談しました。検証が完了した後は、プロダクトマネージャーと相談し、実装に向けて努めています。一つずつ問題を解決し、最後に成果を出した際には、これまでの仕事が有意義だと感じました。

特に印象的だったのは、技術的な課題を克服する過程で、様々な細かい調整が必要なことでした。話者分離のアルゴリズムを最適化するために、多数の実験を繰り返し行いました。この過程で、チームメンバーと密にコミュニケーションを取り、意見交換を行うことで、新たなアイデアや解決策を見つけ出すことができました。

これらの経験を通じて、自分の技術力だけでなく、チームワークや問題解決能力も向上したと感じています。エクサウィザーズでの仕事は、自分にとって非常に充実したものであり、今後もさらに挑戦していきたいと思います。

社員の成長を促す、エクサウィザーズのサポート体制と環境

新卒社員として、エクサウィザーズから本当に様々なサポートを受けています。業務中に難しい課題に直面した際には、自分で解決できない場合でも、先輩社員に相談すると丁寧にサポートしてくれました。例えば、「解決できなかったバグが発生した」といった技術的な問題や、「どうすれば精度をさらに高めるか」といった高度な課題に対しても、先輩社員が親身にアドバイスをしてくれました。

業務以外でも、例えば会社の近所でおいしい店を教えてくれるなど、日常生活に関する情報も提供してくれました(笑)。社内ツールの使用方法やプロセスに関する問題についても、会社側から多くのサポートを受けました。また、外国人としてビザの更新が必要な場合には、HRグループの方が必要な資料を準備し、申請手続きの方法も教えてくれました。本当に感謝しています。

エクサウィザーズでは、技術的なサポートだけでなく、生活面や手続きに関するサポートも充実しており、新卒社員として安心して業務に取り組むことができています。このような支援体制があることで、より一層集中して業務に励むことができ、成長を実感しています。

最新AI技術への挑戦。進化し続ける分野での自己実現

大学院時代は研究に集中しており、「精度だけに注目すれば良い」と思っていました。しかし、エンジニアとして社会人になってからは、精度だけでなく、コスト、ユースケース、ライセンスの制限など、さまざまな要素を考慮しなければならないことに気づきました。これらの総合的な考え方を身につけ、立派な社会人になることが今挑戦してみたいことです。

エクサウィザーズでは、最新の技術をキャッチアップしながら、社会に役立つAI製品を作る機会が豊富にあります。また、プロジェクトを通じて実際に製品開発に携わることで、実践的なスキルも身につけることができます。

私が特に挑戦したいのは、最新のAI技術を取り入れたプロダクト開発です。現在、AI技術は日々進化しており、新しい技術が次々と生まれています。このような環境で、最新技術をキャッチアップし、社会に貢献するAI製品を作りたいと思います。具体的には、自然言語処理や画像認識などの分野で、新しいアルゴリズムやモデルを実装し、実際のプロダクトに応用することを目指しています。

AIが盛り上がっているこの時代に、エクサウィザーズに少しでも興味を持って下さる方がいたら、まずはカジュアルにお話させてください。ここでは、最先端の技術に触れながら、自分のスキルを最大限に引き出すことができる環境が整っています。エクサウィザーズで一緒に成長し、新しいチャレンジに挑んでみませんか?皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

次回の記事は、プロダクトマネージャー・グループリーダー吉田さんの「急拡大する生成AIプロダクトを支える開発組織の現場とは?」です。お楽しみに!

この記事を読んで、当社に少しでも興味を持ってくださったら、以下のツールからカジュアル面談も可能です。AIのレコメンド機能を利用して、面談相手を見つけてみてください。(AIのレコメンド機能だけを楽しみたい方もぜひ!)


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