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元ケーキ屋店長がエクサウィザーズで、自己と社会が一体化したウェルビーイング度の高い組織を目指す理由

「『エクサウィザーズのメンバーと喋ると気持ちが前向きになるんだよね』とか、『幸福度が上がる!』と思ってもらえる組織になるといいなと思うんです」

「エクサウィザーズ」で活躍する”ウィザーズたち”を紹介するストーリー。
人事や組織開発、事業部横断プロジェクトのシステム企画などを担当する加藤さんを紹介します。

元ケーキ屋から始まり、パーソルグループ全体のコーポレートシステム統合プロジェクトにおいて、関連会社45社の取りまとめをリードした経験や、彼女がエクサウィザーズで実現したい「メンバー幸福度」をあげる取り組みについて伺いました。

◾️プロフィール

加藤優子(かとう・ゆうこ)

明治大学経営学部を卒業後、製薬会社のMRの内定を辞退しアルバイト先のケーキ屋に就職。1年3ヶ月後に退社し、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。テレアポ業務、組み込みエンジニアの派遣事業部でのバックエンド業務を経て、正社員として人事部へ異動。人事労務、リーマンショック後の立て直しの人事制度企画などを担当した後、2012年にシステム企画部に異動。2015年のテンプスタッフとの経営統合によりパーソルホールディングスへ異動、グループ45社の人事・会計システム統合プロジェクトにPMOとして参画、その後部長としてグループのコーポレート系システム企画を担当。2020年1月エクサウィザーズに転職。現在は人事、組織開発、事業部横断プロジェクトのシステム担当などを務める。

「目の前のお客様に喜んでもらいたい」 MRの内定を捨てて、アルバイト先のケーキ屋の店長に

ファーストキャリアは大学時代のアルバイト先だった「ケーキ屋」なんです。オーナーに「入社したら店長からスタートできるよ」とオファーをもらったのがきっかけでした。

就活では、製薬会社からMRの内定をもらっていましたが、自分の接客や作ったケーキに満足したお客様が何度も来てくださるのが嬉しくて。店長という立場から裁量を持って、もっとお客様が喜んでくれる場所を作る方がワクワクすると思い入社を決めました。

周りは「有名企業に新卒入社するのが当たり前」という価値観でしたが、私は全然気にしていませんでした。ケーキ屋への就職を決めたときも、不安は全くなかったですね。親は怒っていましたけど(笑)。「人の道に反さなければ何をやっても生きていけるだろう」という、根拠のない自信があったんです。

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就職してからは、今考えるとよく頑張ったなと思うくらい働いてました。仕込みから閉め作業までずっと店にいなければならなかったので、必然的に長時間労働になってしまうんですね。大変だなと思う時もありましたが、やっぱりお客様の嬉しそうな顔を見るとこっちも嬉しくなったし、お客様に価値提供できるお店にも誇りを感じていました

どうして簡単にビジョンを曲げてしまうんだろう?ーー“誇れる会社”を探して転職

退職を考え始めたのは、ビジョンのブレを感じたときでした。事業の軸はお客様に喜んでもらうお店だったはずなのに、本部からことごとく逆の指示が降りてくるようになったんです。例えば、新鮮な素材を使った高価格帯の商品が目玉だったのに、原価を落とすために缶詰を使うようになったり。

そうすると、気づいたお客様からは「レシピ変えた?」と少し残念そうに聞かれるんですよ。中のパティシエもモチベーションを保てない様子でした。店長なので説得しなければならないんですが、私自身も納得できておらず、どうにも説明のしようがなくてもどかしかった。

「大切にしていたはずのビジョンを、どうして簡単に曲げてしまうんだろう?」と思いました。もちろん会社には会社の事情があったと思いますが、若さも相まって「こんな状況では、お客様と向き合って仕事はできないし、もはや自分が誇れる会社ではない」と感じ、1年3ヶ月働いたケーキ屋を退職しました。

次の会社が決まっていない中での退職だったので、このときはさすがに焦りました。当時はまだ第二新卒の市場が盛り上がっておらず、中途採用の募集は「経験者のみ」がほとんど。これは大変だと思い、人材紹介会社のインテリジェンス(現在:パーソルキャリア)に相談に行くと、インテリジェンスのテレアポ業務を紹介されて、そこで契約社員として再スタートを切りました。

それは私にとって、決してネガティブな選択ではありませんでした。「はたらくをたのしもう」という当時のインテリジェンスのビジョンを見て、「なんて前向きな会社なんだ!」と思いましたし、社員もビジョンを大切にしている方ばかりでした。「この人たちとなら一緒に面白い仕事ができるんじゃないか」と、期待に胸を膨らませた感覚を今でも覚えています。

グループ約45社のシステム統合プロジェクトを推進。多忙な業務も「楽しかった」

目の前の仕事に精一杯取り組む日々が続きましたが、その後正社員としてのオファーをいただき、ホールディングスの人事部を経てシステム企画部の配属になりました。初めは用語の意味もわからなくて本当に苦労しましたが、ITの知識をゼロから身につけ、全くの違う畑から来た私がプロジェクトマネジメントの仕事をするようになったんです。

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パーソル時代の写真

一番大変だったかつ思い出深いのが、パーソルグループ全体のコーポレートシステム統合プロジェクト。事務派遣系の旧テンプグループとインテリジェンスの合体に伴い、45社ほどのシステムを統合を進めました。

グループ各社のITの活用度の差異を埋めるのには苦労しました。インテリジェンスに比べると、旧テンプグループは社内システムのIT化が進んでいない状況でした。例えば、データが整備されていないので、グループの従業員数を集計するのに1ヶ月半もかかったり。経費精算を紙で行っているので、不備のやりとりを郵送でしているうちに出張費の精算に3ヶ月を要したり……。

元の仕組みに加え、文化の違いを受け入れ、対応するのも大変でした。若くて勢いのある会社もあれば、昔からの伝統を大切にする会社もありましたし、素直に対応してくださる会社もあれば、反発される会社もありました。

本当に色々な会社があったので、どんなスタンスで臨むのが正解なのかわからなくて。プロジェクトチームも均一のスキルや情報を持っているメンバーが集まっているわけではなかったので、とにかく想定外の事態が起こり続けてました

なんとかやり遂げましたが、最後の方は忙し過ぎて全然記憶がないですね(笑)。

この話をすると、よく「大変でしたね」と言われるのですが、私自身はすごく楽しかったんです。メンバーみんなが前向きで、常に共通のゴールに向かっていましたから。「今まで1ヶ月半かかっていたデータ集計が、これからはボタン一つで一瞬で終わるようになるぞ!」「One Persolの第一歩!」なんて声を掛け合いながら、明るい未来を信じて取り組んでいました。

この統合プロジェクト以降ホールディングスとして新規の採用も始まったり、社内の雰囲気が変わっていきます。様々なバックグラウンドの人が集まり、規模が大きくなったため、流石に数百人規模のベンチャーの様に動くのは難しくなっていきました。

次第に、「小さい会社の方が自分がもっとワークできる環境があるかもしれない」と思うようになり、転職を真剣に考え始めました。

エクサウィザーズは社会課題の解決に“自然に”取り組めると感じた

エクサウィザーズとの出会いは、友人が社長の石山さんを紹介してくれたことでした。自分の価値観やケーキ屋話をしたと思います。すると何が良かったのか、「うちに来なよ!」と誘ってもらえて。もちろん正式なオファーではないですが、びっくりしました。

その日帰ってから、改めてエクサウィザーズのウェブサイトを見てみたのですが、正直に言うと「すごい経歴をお持ちの方がたくさんいるAIの会社」ぐらいしかわからなかったんです(笑)。

でも調べているうちに、目に留まったプロジェクトがありました。認知症の方やケア従事者の方の負担軽減を目指した介護領域の取り組みです。私自身、認知症の祖父母の介護に関わった時期があり、当時はうまくできず今でも心残りがあります。それが心に引っかかったのか、不思議と縁のようなものを感じたんです。後に人事の半田さんから会社説明を受けたときには、「この人たちは社会課題の解決に本気で取り組んでいるんだ」とビジョンに対する熱い思いを感じ、徐々に惹かれていきました。

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決断を後押ししたのが、エクサウィザーズには自分と近い価値観の人が多いと知ったから。

価値観は人それぞれなので良い悪いはありませんが、私が大切にしているのは、自分の評価よりも、お客さんや周りの人が幸せになったかどうか。それは、ケーキ屋の時から変わりません。

石山さんから「エクサウィザーズには本気で社会課題の解決をしたい人しかいないから、めちゃくちゃ大変だけど楽しいと思う」と言われたんですね。同じマインドを持った人たちと働けたら楽しいだろうと思いましたし、この人たちが活躍すれば日本は変わりそうだと期待もあふれ出てきてきました。

「AIはまだよくわからないけれど、自分にできることがあるかもしれない。もうここに行くしかない!」と、面接が終わったときには覚悟を決めていました。

メンバーの幸福度を高める、一歩踏み込んだ制度を作りたい

現在は、人事や組織開発の仕事と自社プロダクトのリード獲得を目的とした、事業部横断の社内プロジェクトに参画しています。私はシステム企画の担当として、集めたデータを元にしたメール送信や、営業との連携を自動化する仕組み化を実現するべく、目下MAツールの選定と運用設計をしているところです。

今後やりたいことは二つあって、まずは社内DXをより推進したいですね。お客様のDX化を推進するのなら、まず私たちがその代表にならないといけないと思っています。

もう一つは、組織のウェルビーイング度の向上です。ウェルビーイング度を高める理論の一つに成人発達段階というものがあり、これを人事制度に織り込めないかと思っています。

成人発達段階とは、発達心理学とポジティブ心理学を統合した独自のモデルです。このモデルでは段階が先に進むにつれて、自分の視座もあがっていくと定義されています。

つまり、視座が上がれば、ウェルビーイング度が高まるということ。私自身パーソルでチームやプロジェクトのリーダーとなり、視座をあげなければならなかった時や自然と視座が上がった時、プロジェクトが終わるとたしかにウェルビーイング度が上がったなと感じた経験があったんです。

今後、エクサウィザーズではプロダクトをどんどん開発する予定のため、必然的にプロダクトマネージャーとして高い視座を持たなければならない人が増えてくると思います。そこで、成人発達段階に則り視座をあげられれば、難易度の高い仕事に取り組みながらもウェルビーイング度をあげられるのではないかと思っています。まだまだ考えている最中ですが。

最終的には、「エクサウィザーズのメンバーと喋ると気持ちが前向きになるんだよね」とか、「幸福度が上がる!」と思ってもらえる組織になるといいなと思うんです。社員のウェルビーイング度の向上が、周囲に良い影響を与えつつ、社会課題を高い水準で解決していく。これまでの経験を活かして、エクサウィザーズをそんな循環を生み出せる組織にできたらと思います

エクサウィザーズ では一緒に働く人を募集しています。興味のある方は是非ご応募ください!

文:一本麻衣 編集/写真:稲生雅裕

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