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- デザインコンサルタントのワークスタイル- ワークとライフが融け込む「家族に見せたい働き方」

AIを用いて社会課題を解決するエクサウィザーズのデザイナーに、ともに働くデザイナーがインタビューをする企画[Designer x Designer]。

保育園に通うお子さまがいて、デザインコンサルタントとして働く長田さんに、コミュニケーションデザインを担当する川上がインタビュー。育児と仕事の両立のコツ、エクサウィザーズでのワーク・ライフを伺いました。

リモートワークが常態化し、働く姿を家族に見せることが日常になっているいま、働くことが家族にどう見えているのか。私も親として気になっています。

Google Meetでのインタビュー。リモートワークは定着しています。

ーーサイバーエージェント、ベネッセでデザインの経験を重ねてきたと伺っております。どんなデザインを経験されてきたのですか?

新卒でサイバーエージェントに入社しました。エンジニア採用枠で(笑。
エンジニア採用の第1期で、デザイナーの採用枠はなかったのですが、デザイナーとして働きたい気持ちが強く、21世紀を代表する会社にはデザインが重要です!と伝えて、新卒デザイナーとして入社しました。

ですので、同期はほとんどがエンジニアです。エンジニアに混ざってJavaなどの研修を受け、数ヶ月後にデザイナーとして配属されました。私は美大出身だったので、ITリテラシーを高めるという意味ですごく良かったです。

当時は代理店事業が花形で、デザイナー = 広告デザインという時代だったのですが、私はサービスデザインに興味がありました。mixiとかブログとかそういったWebサービスが主流の時代で、何か新しいことができるかもと考えていました。

その後、エンジニア・クリエイター中心のボトムアップでアメーバ ピグの開発をスタートしました。ビジュアルデザインから徐々にUI構築・リリース、運用まで広くサービスのデザインに携わっていて、その前例があったので、新規サービス開発に関わることが多くなり、ソーシャルゲームのUIや、アートディレクションをメインとするリードデザイナーをしていました。

当時、3ヶ月でサービスを黒字化させないとクローズするという仕組みがあり、マネタイズは常に意識していました。ビジネス視点でどうすればヒットするサービスがつくれるのか。広く使われるサービスとは?というアイデアを常に考えていて、より多くのユーザーに求められ、利益も生むサービスをデザインを意識していました。長くサービスを維持することでユーザーにも喜ばれるので。

BtoCのサービスなのでユーザーも身近にたくさんいたので、ユーザー調査もやってきました。

ーー様々な領域のデザインに関わってきたんですね。どんなきっかけで転職を?

サイバーエージェントにデザイン戦略室が発足し、立ち上げメンバーとして参画していました。
デザインを経営に組み込むことはとても興味深かったものの、教育・介護の事業に関わりたい、人の生活に寄り添う事業に関わりたいとも思っていて、その領域のトップランナーであるベネッセに転職しました。教育事業はマネタイズがとても難しいと理解していたので、ベネッセではどのように持続されているのかというのも興味を持ったきっかけでした。

書籍・出版系の会社はどこもそうかもしれませんが、DXを進めたいという背景で、デジタル人材を探しており、UI/UXデザイナーとして入社しました。無事に教育事業に配属され、紙からデジタルへのICT化を進めました。

学力向上にICTが効果的というエビデンスのある教科が、数学・理科・英語で、入社当時はその教科に特化したコンテンツの制作をしていました。当時は、市場も教育の現場もICT化の流れに追いついておらず、なかなか難しく、やりがいのある仕事でした。

その後、Webマーケティングの部門でWebマーケティングと、幼児領域の「こどもちゃれんじ」というサービスの中でデジタル開発を行っていました。
ベネッセはCX領域にとても注力していたので、幼児期からサービスに触れてもらうことで、成長しても各年代にあったサービスを継続していただく、安心感をもってサービスに復帰してもらうなどの、LTVを大きくするための業務にも携わりました。そこでは、リサーチからプロダクトに落とし込むまでをしっかり繋がないと事業をグロースさせるのは難しいという気づきを得られました。

お客様からの声に対して、直接架電もしていました。お客様を心地よくさせるサービス設計・運用ってなんだろう?と考えるきっかけになりました。

ーーWebマーケティングからサポートまで!広い経験ですね。なぜ、エクサウィザーズに?


人の生活に寄り添う事業、例えば介護や医療などの軸はぶらしたくない。


教育の軸はマッチしていて5年間在籍していました。その間、市場や環境の変化もあり、テクノロジーをうまく利活用したサービスの開発はどうしたらいいんだろうと考えていました。その為にはもっとテクノロジーをインプットしたいという思いもあり、子どもの手もかからなくなってきたので、いいタイミングだと思いました。

人の生活に寄り添う事業、例えば介護や医療などの軸はぶらしたくなく、テクノロジーも産業的にも新しいAIの領域をインプットできると、新しいことができそうという期待があり、美大の講師もされていた石山さんを始め、一緒に働きたい人がたくさんいるという期待もあり、エクサウィザーズに参加しました。

ーーエクサウィザーズではデザインコンサルとしてどんなデザインを?

クライアントは大企業が多いです。色々なプロジェクトにデザイナーとして関われます。また、エクサウィザーズは戦略コンサルタント出身のビジネスメンバーが多く、上流の企画から実際のプロダクトサービス案の提案まで、様々な案件があります。

以前関わったプロジェクトでは、AIを活用したUXの考え方、UIの落とし込み方、なぜその設計思想なのか?ユースケースに対してどういうアプローチをすべきか?ラベリングの言葉遣いなど、デザインでの上流工程、デザイン制作の細かいところまで含め、デザインコンサルとして関わっています。

エクサの強みとして、エンジニアを交えながら、データードリブンでデザインのプロジェクトを進行できることもあると思います。例えば、クライアントと密に連携しながら、エンジニアと、定量データから分析を行いUXを組み立てたり、AIモデルを組み立てるときにどういったUXやUIが最適かなどを議論しながらロジックを組み立てたりしました。データドリブンでUXやUIデザインにも活用できる。ここは強みですね。


子どもの成長などで状況が変わったとしても、エクサウィザーズのデザインチームは相談がしやすい。


ーー同じ年代の子どもを持つ親として、ワーク・ライフのことも伺いたく。エクサではどんな時間の使い方をしていますか?

朝の時間を有効活用しています。だいたい5:30〜6:30くらいに起きて、Googleカレンダーでスケジュールをチェックして、タスクの確認。前日やりきれなかった仕事をやることもあります。短い時間ですが集中できますね。

子どもが7:30〜8:00に起きてくるので、朝の支度をして、8:45くらいに一緒に通園します。クライアントワークでは9:00からMTGもあるので、8:30ごろ出ることもあります。朝はバタバタしてますね。17:00にお迎えにいき、仕事がまだ残っていたら1時間くらい仕事しています。その時は子どもはひとり遊びをしたり甥と遊んでいます。

18:00からは家族の時間です。夕食から寝るまでの時間はずっと一緒で、絵本を読んで21:00から22:00に寝る。大切にしているルーティーンです。習慣にしないと、ダラダラ過ごしちゃいます。仕事が手一杯だった時に、習慣を崩したことがあって、子供の寝る時間も遅くなって、結局自分の時間も取れなくなるという悪循環があって結構大変な経験がありました。

チームのメンバーにはどういう働き方をしたいかを理解してもらっていて、クライアントワークの経験が多いシニアメンバーが多いので相談しやすい環境です。デザインの進め方でも無駄な作業が少ないですね。仕事の進め方はリモートワークでは特に大事だと感じています。

今後、子供の成長などで状況が変わったとしても、エクサウィザーズのデザインチームは相談がしやすく、負荷が偏らないように、案件を巻き取りやすい状態にしています。

ーー保育園〜小学校で時間も大きく変わりますし、共有をうまくしていくことが大事ですよね。コツはなにかありますか?

チーム内での共有はとても細かくしています。週に数回、目的別で定例会をしていて、そこで進捗などの状況を共有してスケジューリングしています。この週に引越しがあるから、その期間タスクを渡したいとかの相談もしやすいです(笑
UIデザイナーの定例も隔週くらいでやります。ここでは案件の共有だけでなく、品質向上のためのレビュー会なども実施します。

要件を理解した上で画面をつくるのがUIデザイナーの仕事なので、誰でも作業ができる状態にしておく。ドキュメントをしっかり残す。とにかく言語化しています。そうすれば、スキルの高いメンバーたちなので、作業を引き継ぐことができます。特にディレクションをするメンバーはドキュメント化をしっかり行っており、要件定義なども含め仕様に関わるところは画面ワイヤーやドキュメントをしっかり管理しています。

ーーひとつの案件にデザイナーはひとりなんですか?

案件によりますが、開発の全体進捗やデザインの方向性を定めるディレクションをしていると、手を動かすところまで行き届かないので、作業をメンバーにお願いすることもあります。ディレクションをビジネスメンバーがする際は、デザイナーとして作業をします。そのようなケースではデザイナー1人案件ですね。

ーーなるほど、そうなるとやはりドキュメントでの共有は大切ですね。


”わたしもぱそこんでしごとしたい”。お母さんのお仕事は楽しそうって思われています。


ーーリモートワークをしていて、家族や暮らしにどんな影響がありますか?

前職は総合職に近い形で幅広い仕事をしていたため、出社も多かったです。今はフルリモートなので、家族と一緒の時間がとりやすい。ワーケーションしているメンバーもいて、どこでも仕事ができることはとてもメリットだと思います。

そしてエクサは、専門領域を深掘りしたいと言う意思を尊重してくれる。つまり、得意分野で仕事ができるので、働きやすく楽しいですね。子供にも楽しそうに仕事していると見られていて、”わたしもぱそこんでしごとしたい”と言っています。以前はハードワークをしていたこともあり、大変そうに思われていたかもしれません。エクサでの仕事には興味を持っているみたいです。

ーーかわいい(笑。リモートワークは家族にいい影響がある。ということですね。

フルリモートで時間の調整がしやすいというのが大きいですね。何度も言いますが、チームメンバーのスキルも高いですし(笑。カレンダーに送りやお迎え、家族タイムを帯でとっている人も多いですし、普通な文化ですよね。

遊ぼうよという意思表示で、娘がPC閉じてくることもあります。社内の会議にもたまに顔を出します。そういったことがあっても平気な、いい雰囲気がある職場です。


仕事が楽しいと思える職場で、楽しい姿を家族に見せていきたい。


ーーここは家族の時間だからブロック!という意思表示を気軽にできる環境だなと感じます。親としてとても助かりますよね。

長めの保護者会があるときは半休を取ったり、有給もつかいやすいです。先日は子どもと美術館にいきました。その上で、寝る前の絵本タイムや、一緒に家事をしたりという、家族の時間を確保できるいい環境です。

私の両親も共働きで、楽しそうに仕事をしていた印象があります。仕事が楽しいと思える職場で、楽しく仕事をする姿を家族に見せていきたいですね。

ーープライベートなことを色々お話しいただき、ありがとうございました。最後に、今後どんなメンバーと仕事がしたいですか?

若者のエネルギーが欲しいです(笑。普通に自分で開発して、自然と自分でデザインをしているような。そんなリテラシーを持っている人と働きたいですね。デザインは年齢とともに傾向が出ることがあります。常にトレンドを追ってるような、そんな若者と働きたいです。


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